「アユと遊ぼう大津川」が開催されました。今年で3回目、昨年を上回る300名の参加、イベントとしては小規模ですがたった2時間開催の体験型イベントとしては有り得ない人込みです。今年はこれまで最高のアユの遡上状態で数、型ともに申し分なし、他にももはやアユと同レベルの希少なウナギ、シマドジョウ、クロメダカなどが確認されました。
さて、このイベントには誰よりも強い想いを自負する私ですが、これまでの経緯と私の想いをお聞きください。
4年前に野宿旅から社会復帰を決めた私が最初にしたのはボランティア活動でした。その中の一つに地元大津川のアユの調査を行っているグループに協力したいとの願いで和泉の国の自然館クラブに入会しました。最初の1年は国蝶オオムラサキに興味を持ち、飼育とオオムラサキ祭りというタイトルのイベントに尽力、これはこれで我が市の恒例イベントへ成長中です。
その後、アユ調査のリーダーさんと府議会の議員さんにアユの魚道作りに力を貸して貰えるように願ったところ、すぐに大阪府を管轄の鳳土木事務所と地域NPOのネットワークが立ち上がりました。
府の担当者も土木事務所の皆さんも予想を覆し、魚道整備には前向き、お役所の奴らヮーと雰囲気とは全く逆で、どうすれば予算化されるか、どうすれば利権が重なる水利組合と折り合えるか、などなど、各々の専門家が意見を交え、まずは地域住民を味方につけられるようにアピールしようという意見にまとまり、その一環として今回のイベントが開催される運びとなりました。
府議会与党の維新の会の協力がネットワーク設立の原動力にはなりましたが、結局は住民の意志がないと地域は変われないんですよね。権力者や役所の悪口は意味がないことをよく学ぶことができました。
川沿いを散歩する住民や地元小学校への周知も功を奏したのか、この秋には実験も兼ねて最初の魚道が作られることになりました。
まさに奇跡、この短期間で実現するとは。
魚道は実験の意味合いが強いので調査を繰り返して順次整備されていくでしょう。しかし私たちが思い描く河川を取り戻すのには更に数十年の時間が必要かも知れません。
土木事務所員を除けば最年少の私も、その日を見ることは無いでしょう。本日のイベントで今回の活動は創生期の一区切りの様に思います。このプロジェクトの継続、発展を支えるためには次の世代への引継が必要かも知れません。私はあと20年は現役を努めますが、次の課題が見えだした、良い1日だったと思います。