人間には不必要なものは備わっていません。ほとんどポジティブに扱われないパニックも人間にとって必要なものかも知れません。

昨日は二輪免許の初教習でした。初めてマニュアル車を操作、2時間連続の受講だったので、2時間目はソラロームや一本橋など半クラッチ操作を嫌ほどさせられました。全く思うように車体を扱えず、転倒こそしないものの散々な状態で方向指示器を点灯させる際には何度もホーンを鳴らしてしまいました。ほとんどパニック状態と言って間違いない状況です。

教習も終わる頃には全身が筋肉痛で、やはり多くの普段使わない神経が過集中的に使われていたことがよくわかります。

その後、仕事の段取りで仲間と会っていて気づいたのですが、頭の中がすっきりしていて、且つ冴えているのが良く解ります。頭の中が先程まで車体操作以外を考える余裕が無かったので、良い具合に頭の切り替えができたのだと思います。尚且つ、命に関わるレベルの緊張感なので頭の活性が普段の数割り増しだったことから、その後もその活性が持続したものと思われます。

過去にも彼女と大喧嘩した後に、気分転換のつもりで喫茶店で英語のラジオを聴いたときも同じ様なスッキリ感と冴えを感じたことがあります。

これくらいのレベルの頭の切り替えができるともっと人生を楽しめるのかも知れません。

パニックにならないようにしようとすると大変なことになりがちですが、自分からパニックを拾いに行くと案外コントロールが可能になるものかも知れません。そして、それ以上に「火事場のクソ力」的なそんな可能性とパニックは大きく関係していると思われます。