アスペルガーについて

今後の方針を変更すると少し前に述べました。今後についてお話します。アスペルガー症候群を伴って生きてきた私の経験を広く共有する活動を行っていきたいと考えています。

昨年に診断を受け、今年始めに認定されました。ただ、同時期に塾に就いたために誤解を与えないかと後込みしてしまっていました。

アスペルガー症候群とは知的障害のない自閉症を伴う発達障害で、現在はこの名前は使われず発達障害全体のスペクトラムの一部として個人個人が少しずつ違った症状であるととらえられています。しかし一般的には未だによく使われている言葉です。

キュリーやアインシュタイン、スティーブ・ジョブズ、岡本太郎など科学や芸術の世界でなをなした人がアスペルガーであると考えられています。個人的には橋下大阪市長もアスペルガーの傾向が強いように思います。

アスペルガー症候群の最大の特徴は感性が鋭すぎることだと私は考えています。アスペルガーは様々な過敏症と併発することが多いようにも思います。未だ一部の書籍等では鈍感で他人の気持ちが分からないという的外れな表現が見られますが、全く逆で鋭すぎるが故に体勢とは違う行動をとってしまうのです。

感性が鋭いという意味で多くの人から羨ましいと言われますが、鋭いことで得をする事は多くありません。こと、個性を認めない我が国においては辛い思い出が圧倒的でしょう。発達障害を理解できない子供にとっては地獄のように感じるでしょう。

同然ながら、私の幼少期には発達障害への理解も低く学校の教員にさえかわりものとして無視されたこともあります。一生懸命集団に溶け込もうとしても失敗ばかりして、大人からも見放された経験がほとんどです。

こんな私が今は小さいながらも塾をかまえ、子供たちを指導しています。ここに至るまでには多くの経験と学びがありました。その学びの多くは発達障害というきっかけが与えてくれた人権への意識や人間の哲学に通じるものでした。

これらの経験を広く共有し、人間のあり方をともに考える機会を多く持ちたいと思っています。まだ最初の一歩ですが一生懸命進んで行くつもりです。どうぞ応援してください。