哲学について、多くの人が生き方や指南書のようなものと思っているようです。困ったときにこうすれば良いと言った捉え方が強く、迷信や占い、宗教などと混同されることが私の周りでも多く見られます。

一方の数学は誰が解いても、どんな方法で解いても同じ答えとなることから科学的根拠に多く用いられ、感情の入り込む隙さえない論理的なものと捉えられることが一般的です。

私はこのギャップに大きな疑問を感じます。元々の人間の学びは哲学から始まり様々な分野に発展しました。自然科学も人文学も社会学も全て哲学の一部に過ぎません。その中でももっとも古くから存在するのが数学で中学数学などは紀元前の遥か昔に確立されています。数学は哲学の根幹なのです。

論理を極めていく意味で数学と哲学は全く同質の物です。数学の証明問題は間違いなく哲学の様々な手法を用います。哲学もまた誰が解いても同じ答えとなる物なのです。

詳しくは知りませんが、数学の世界でもまだ解き明かされていない物は学者によって意見が違うものもあるようで、数学以上に未開拓分野が大きい哲学で意見が別れるのは仕方ないもので、何れは真に収束されていくことでしょう。

哲学にはジンクスや見えない力や天の声などありません。しっかり学べば数学と同じく誰もが自分で答えを出せるものだと私は信じています。