幼気な子供たちが事件に巻き込まれて命を落としたりするのを見ると誰しもやりきれないでしょう。悲しい事件や事故はあとを断ちません。とても悲しく思う一方でこれが人生なのではないかと思えるようにもなりました。

誰もが明るい未来を望んでいます。当たり前のように明日が来ることを信じています。しかし、私はこの感覚に疑問を抱きます。法のない時代には明日の命は保証されていません。野生で命を落とすことは日常です。権力を争って戦った戦国時代は命を賭したナマのゲームです。自分自身で切り開かずして明日はあり得ません。

私達の日常で命を賭けることなどなかなか経験できません。しかし、もしかしたら明日交通事故で死ぬかも知れません。通り魔に会うかも知れません。突然に難病を宣告されるかも知れません。

どんな生命にも限りはあります。100年後かも知れませんし、今日で終わるかも知れません。どんなに理不尽であっても引き替えてくれる命はありません。受け入れるほかありません。明日、自分の人生が終わるかも知れない。そう考えたらあなたはどんな風に生きますか?ありったけの望みを叶えて、奪いたいものを奪って…。でも明日で終わらなければきっと後悔するでしょう。

いつ終わるかも知れない人生を有意義に生きることはそう簡単なことではありません。しかし、周りをよく見ればきっと一人くらいは覚悟を持って生きている人に出会うでしょう。今日を精一杯に生きて自ら明日を切りき、与えられた明日をまた一生懸命に生きる、これこそが人生の面白さのように感じるのですが、如何でしょう?