今回の公演のゲストはタップダンス界の大御所、 中野章三さんでした。私のブログでは全く触れていませんでしたが、失礼ながら興味がなかったからです。多くの出演者が中野さんと写真を撮ったりしていましたが、結局私は入りの挨拶しかせずに本番を迎えました。外タレを含み、多くのタレントと仕事をしてきたせいか、このあたりはかなり麻痺してしまっているようです。

さて、袖で出番待ちでいろいろ話しているうちに音楽の話となったときに中野さんが会話に割り込みました。楽屋裏でのサミーデイビスJr.の話しをいろいろ聞かしてくれました。かなり深い仲のようで、いろいろなエピソードを教えてくれました。彼しか知らないサミーの姿を想像することができました。

彼は多くのタップダンサーを指導していますが、サミーの音楽的な話しを話しても理解されることが少ないのかも知れません。サミーはショーマンやダンサーである前に認められる資質を持った音楽家です。この価値観を共有できる人はそう多くないのかも知れません。

サミーと会話をした人と初めてあったような気がします。失礼ながら中野さんの見方が変わってしまいました。舞台を見ていて最も高齢の彼が最もリズムが安定していることに驚かされていましたが、その程度の目しか私にはありませんでした。今回の公演で最も私の記憶に深く刻まれたのは中野さんとの会話かも知れません。