川口由一さんの本を読んで武道研究家の甲野善之さんのことを思い出しました。桑田真澄の師でもある氏は私にとっても学生の頃からのファンです。

彼は武道や柔ら、忍者が使う術など独学で研究する中で様々な気づきがあったようです。ナンバ歩きの提唱者でもあります。

あるテレビ番組で彼が言っていたことをふと思い出しました。できるだけ踏ん張らないようにしているとのことでした。無理やり背筋を伸ばさせる教育的な文化を否定してもいましたが、心ができるだけ柔らかくいるためにできるだけ踏ん張らないようにしているようにも説明していたように記憶しています。

現代は心を病む人が多くいますが、踏ん張る、頑張る、気張る、と言うことがその多くの原因となっているのではないでしょうか?私も自分の発達障害に気づかず自分を責め続け長い時間患ってしまいました。今までの癖で気づかぬうちについつい無理してしまいます。無理した分だけ体のどこかに歪みとして溜まっているのでしょう。ようやくそれが理解でき、解毒が出来始めたようです。数十年にわたる物なので時間はかかるでしょうが心の健康の方向だけでも見えてきたように思います。