これまでこのブログで哲学な話を幾つかしましたが、そのほとんどは「無」に関するものでした。無から有が現れるときに必ずプラスとマイナスが現れると言うこと、善と言う概念が悪を生むという例えが最もシンプルなものでした。

今日はもう一つの「円」について話します。ダウンタウンの松ちゃんがある番組で言っていたことです。

我々が世間に面白いと言われているが、僕にとって面白いと思う人はあまり有名な人ではない。そしてその先輩たちが面白いと思う人は一般の人々にとっては全く面白くないと言われる人だったりする…

つまり面白いの軸を突き進めばいつの間にか面白く無い世界に入ってしまう、西に西に歩けばいつの間にか元いた場所の東に位置するようなものだという表現だと思います。

私はこの表現は多くのもの、もしかすれば全てに言えるかも知れないと思います。我々が裕福と思える人々は本当に裕福でしょうか?超貧乏な私ですが、社会的ステイタスの高い人に羨ましがられることがよくありました。そんなに自由に生きてみたいと。私は自由に生きていると言うよりこの生き方しかできないのですが。

善と悪と言う価値も円を描いているのかも知れません。一人殺せば犯罪者、百人殺せば英雄などという言葉もあるくらいですから…。

私は「いい人」と言う表現が嫌いです。人から言われるのも嫌ですが、自分は使いたくありません。多くの場合自分にとって都合の「いい人」だからです。私にとっていい人が社会にとっていい人かはわかりません。

塾での子供との接し方も当初とは大きく変わりました。道化師たる私は好かれるだけなら全く朝飯前です。しかしそれが子供たちにとって良いのか?いつも考え、時には厳しく、時にはぶつかってあげることもできるようになりました。「円」が私に教えてくれた結果です。ただ、答えなどと言うものは無く、どこまで行っても自己満足ではありますが、