命の重み

イスラム国では２人目のアメリカ人が処刑されたようです！この次はイギリス人を予定しているとのこと。

人の命は遅球よりも重いとも表現されますが、世界の至る場所で粗末に扱われている多くの命があります。ガザではたった数週間で数千の市民の命が奪われました。シリアの内戦では10万人以上の犠牲がでています。しかしこれらはほんの一例にすぎません。

私はこのように考えます。文明以前の人類は他の動物との生存競争の中、生命の重みなど考える暇もなく、毎日が死との隣り合わせで、必死にその日その日を生き抜いていたでしょう。医療のない時代ではほんのかすり傷でさえ生命の危機となり得たでしょう。

生命の重さを大きくしたのは文明です。社会が構築され計画を持った人生が歩める文明社会が生命の保障を可能としました。今日も明日も生きていることを前提に考えることが当たり前となりました。死と隣り合わせで生きていたご先祖たちにとっては夢の世界と映ったことは安易の想像できます。

それから数千年、命の重みばかりが増した人類は本当の命の重みを忘れているのではないでしょうか？死と隣り合わせの時代のようにその日その日を必死に生き抜くことを放棄している人がどれほど多いことか？

私は明日があるかわからないと思うようにしています。父を失ったいきさつからそう考えるようになりました。だからその日その日を悔い無く生きるように心がけています。死は呆気なく訪れるもの、かも知れないですから。

殺された２人のジャーナリストは今日明日を生きること以上の人生を生きたのだと思い、同時に彼らが私たちに与えてくれたものをしっかり受け止めたいと思います。