許すと言うこと

今朝のブログで許すことが大切と記しました。そのことについてもう少し深く説明したいと思います。

許すということはどういうことでしょうか?世の中には理不尽なことが往々にあります。謝る必要がない時にも謝らなければならない状況におかれることもあります。仮に私がそのような立場にたったなら、これまでなら強く反発していました。しかし、今は違う考えもできるようになりました。きっとそのような立場でも私は理不尽には屈しないでしょう。しかし、理不尽を押し付ける人の気持ちを許すと言う選択肢が芽生えました。許すと言うよりも理解を示すと言う方が伝わりやすいかもしれません。許すからと言って理不尽を受け入れるわけではありません。心を理解した上で違った角度から物事が見れるか考えようと言うことです。

しかしながら、上記のような行動をこれからも冷静に行えるかは自分自身の大きな疑問でもあります。冷静さを失うこともきっとこれからもあるでしょう。何もかもがすぐに変わるものでもありません。しかし、一つの選択肢が生まれたことは冷静さを取り戻したときに検証が可能になります。

人を責めるという行為はある種の略奪でもあります。奪われたものを奪い返したい気持ちも理解できますが、全てを奪い取ることはできません。過失で交通事故を招いておきながら誤らない人たちの心理は、自分の非を理解していても一度謝罪すると気ぐるみ剥がされる怖さがあるから素直になれないのでしょう。

人は謝ることよりも許すことで成長するように思えるようになって来ました。

これまでの私は自分自身も含めて許すことができませんでした。そのことで多くのものを失った。これまでの私の等身大なので仕方ないと思うし、これからもやはり失うものはあるでしょう。しかし、自分の心の窮屈さは幾分回避できると思います。そして、ほんの少し違った角度で社会を見ることができることでしょう。