私の生涯の目標の一つとして人権活動があります。頑固に個性を認めたがらない日本文化では私の存命中に夢はかなわないでしょう。しかし、多くの日本人が社会の中で心を病んでいることも事実です。力を合わせれば何とかなるかも知れませんが簡単に進むものでもないのでしょうか?
さて、ヨーロッパ生まれであることを疑えない人権の活動には2つの側面があると思います。一つは人間の尊厳を命を賭けて勝ち取ってきた先人たちの意志を継ぐものです。残念ながらこの歴史のほとんどは欧州のみで経験され、地球の大部分で理解が進んでいません。経済発展する地域では特に人権が侵害されやすいので今が大事な時期だと思います。
もう一つの側面は欧州の覇権争いの道具としての人権です。大航海時代はキリスト教の布教を大儀として植民地化が進みました。今日では外国への干渉の材料として人権問題が取り上げられる側面が否定できません。歴史的な事実として人権は人間に与えられたものではなく、フランス市民を先駆者として勝ち取ってきたものです。大義名分化するために「生まれもって与えられたもの」と定義されているものだと私個人は理解しています。
上記2つの側面を理解した上で人権を考えていかなければなりません。そして私はそれでも人権問題をこれからも追い続けていきたいと思います。