先日、発達心理学について触れたので今日は臨床心理学について話します。

個人的に私は臨床心理学を嘘の心理学、違和感の心理学と考えています。人間には本能と理性があります。表層心理・深層心理、または意識・無意識という言葉も近い意味で使われると思います。人間の多くの行動で本能と理性は対立し、葛藤します。多くの人類の共通認識で、理性的な人がより崇高であると考えられていまます。



しかし誰しも本能が理性を凌駕する事があります。しかしそれは自分が理性的でないことを周りに覚られる危険を伴います。なので自分が本能的でないと示す行動を無意識に行うことがよくあります。そんなときに挙動不審な行動が起こります。多くの場合、嘘や違和感のある行動となって現れると考えられます。つまり理性が嘘をつかせているとも言えます。

私は臨床心理学を通して自分自身を振り返ることで自分の内面が見え出しました。今でも深層心理と会話をする事があります。そして、自身の心のギャップと向き合うことで心のギャップを乗り越えられるようになりました。



残念ながら私の周りにも頑なに自分の本能を隠し通そうとする人がいます。たいていの場合社会で軋轢を生み、更に意固地になってしまっているようです。



自分の心と向き合い、素直な自分を知ることは臨床心理学の基本です。一度向き合ってみればよいのに、そう思えることがよくあります。