短期記憶障害

昨年のアスペルガーの検査で私の能力の標準偏差が極端であることがわかりました。アスペルガー自体が能力の極端性を伴うものなので当たり前と言えば当たり前ですが、それらについて少しお話します。

私の場合は１種類の能力が突出する一般的なタイプでなく概ねの能力は平均よりどれも優れていて、ある１部の能力に障害があるようです。

その一つが短期記憶能力のようです。もしかしたらアスペやADHDの多くは短期記憶障害が強いのかもしれません。外部からの些細な刺激で頭の中がすべて入れ替わってしまうのは多くの発達障害に共通するものですが、短期記憶能力が高ければこのようなことは起こりにくいでしょう。

話しがそれていきますが、長年英語を学んでいる私がその努力した時間に見合わない能力しか持ち合わせないのもどうやら短期記憶障害の影響と考えるようになりました。なにメモリの無いせコンピューターの様なもので瞬時に中長期記憶で理解する必要があるのですから。同様に楽器でのアドリブも外国語の習得と同じ能力を要すると言われますが、私は他のプレーヤーの数倍も努力しながら悔しい思いを何度もしました。今となっては理解できますが、本当に自己嫌悪に陥ったものです。

しかしながら、短期記憶障害の恩恵もあるようです。メモリが極端に低い分、ストレージはかなり大きいようで一度覚えた記憶の蓄積量は高いようです。「なんでそんなことさえ覚えていないの？」そう思えて周りがバカばかりに感じることが子供の頃の私の毎日でした。それが故にいらいらすることも多く情緒不安定と捉えられたこともあります。

短期記憶障害、この能力が私の人生を大きく左右していることにようやく気づきました。少しの余地はある物のトレーニングで改善するものではありません。人間の身長のようにDNAに埋め込まれているものですから。どうつき合っていくかが大切です。まずは自分を受け入れ始めることからです。

ようやく自分を受け入れられるようになってきました。