小学2年生の女の子が珠算検定10級を受けたときの話です。受け終わった後に宿題を出してほしいというのでビックリ、よくよく聞いてみると早く1級がほしいから勉強したいとのこと。思わず抱きしめたくなりました。

時間は遡って前日の夜、中学生の学年末試験の目標をそれぞれ書かしていた時のことです。やんちゃ盛りの男子1年生がかなり安全ラインな設定をしていたので、君ならもっとできるよと発破をかけたのですが、彼からの返答に驚きました。

俺ももっとできるのん解ってんねん!でもな、1回90点以上採ったら、その次80点台でも許してもらえんねん。難しいんやで、センセー!

全くの驚きです。もうすぐ2年生の彼らはこれからがクラブ活動の主力となる時期です。成績を落とさずクラブ活動に集中できる環境を手に入れたいのでしょう。彼らを責める気には到底なれませんでした。

前述の小学生とこの中学生、いったい何が違うのでしょう?2人とも素直で頭の回転も速く、私がいなくても十分できる資質を持った子たちです。彼らの世界の中で一生懸命に生きています。本当に可愛い生徒たちです。しかし、間違いなく中学生は親のための目標を立ててしまっています。自分の将来の目標設定がフォーカスできていません。彼らもある種の被害者かも知れません。また、前述の小学生もいつ同じハードルに躓くか判りません。

本来、影から支えてあげるべき両親がいつしか子供の夢を奪いかねません。それぞれが夢に向かって突き進むとき才能は開花されるものです。子供たちが夢を持てる環境こそが学習の根底です。彼らに伝わればよいのですが…



Android携帯からの投稿