クラウニングとは６

先日、ブログを読んでいただいた方からピエロとクラウンの違いについて質問されました。やはり日本で道化師と言えばピエロさんですよね。ではそのあたりを簡単に説明しましょう。

道化師のことを英語でクラウン(clown)と言います。道化師にもさまざまな種類がありピエロもその中の１キャラクターです。日本で最初に有名になったクラウンがピエロさんだったので、日本ではそのまま道化師の代名詞敵存在となったようです。ホッチキスとステイプラーの関係のようなものでしょうか？

これまでクラウニングについて幾らか書いてきましたが、私がクラウンにどのように興味を持ったかという視点で主に述べてきました。これからは視点をクラウニングその物にあてて進めていきたいと思います。

まず最初に私にとって最もクラウニングの核となることは「自由」です。クラウンは何をやっても許されます。当然犯罪や人を傷つけることは許されませんが、基本的に自分がやりたいことを自由に振る舞えます。ふざけてもいたずらしてもおどけたってふてくされでも構いません。

これは東洋の文化にはなじみが薄く、自由に振る舞えない人が日本にも多くいることに関係します。周りの目を気にして自由になりきれず育った青少年たちが急に自由を与えられた成人式で限度がわからずトラブルを起こしてしまうこととも強い関連があると思われます。普段自由になれないフラストレーションが急に堰を切ってなだれ込むのでしょう。普段の日常でもっと心が解放できる時間を作ることでより自分らしい自由な表現ができるようになるのですが、東洋ではそういった機会をもてないのがとても残念です。

イギリスでは小学校で演劇の授業に力を注いでいるようですが、様々な立場の人になりきって表現することは表現力の向上だけでなく、違った視点で物事が見れるようにもなり、心の解放と抑制の良いトレーニングになるようです。

日本の文化では心の抑制のトレーニングばかりでバランスがよいとは言えません。クラウンといるときははしゃいでもふざけてもよいと思える心の解放の良い機会が得られると私自身は考えています。更に、クラウンを体験できるワークショップを経験できると更に自分の心が解放されるでしょう。日本のクラウン文化の定着は限りない可能性を秘めていると思います。

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