前回の続きです。
前回は音楽性以上にキャラクターが日本では重視されると述べましたが、多くの人は悪い意味でとらえたのではないでしょうか?当然両面性がありすが、私はキャラクターという物に強い興味を示していきました。それについてお話しします。
音楽の限界を感じていた私は、ラジオ制作という新しい世界に触れて大きく心境が変わっていきました。
もともとFMラジオ大好きだった私なので、興味津々でエンジニアとして携わりだしたのですが、数ヶ月後にはディレクターを務めるようになっていました。数年をさかのぼるとコミュニティー局のレコーディングエンジニアを経験していましたが、やはりディレクターの経験は視野を広げてくれました。
制作現場の監督たるディレクターは最終決定権を持っています。己以外の全ての反対を押し切って従わすことも可能です。そして、その分の責任も一人で負うことになります。自分が自由に自分の考えで制作し、結果に責任を持つ。充実感とプレッシャーの連続でした。
私が関わった番組はトーク物が多かったので、どうやれば人が自然に耳を傾けてくれるのかについて日夜勉強、多くのことを学びました。その全てを話すスペースもないので機を改めますが、一瞬にして人の心に入り込むテクニックを名だたるDJやパーソナリティ達は持っていることに気づきました。
喫茶店で隣の友達が話しかけてくるように、すっとなじむ声がラジオから流れてくる…どうしたらそんなテクが身につくのか?ずっと考えた後、一つ見つけだしたことが、リスナーの緊張を解きほぐすには、MCは更にリラックスされた状態であることが必要だとわかりました。
これはクラウンが行うクラウニングの基本と全く同じだと思います。相手が緊張している状態では、こちらからの投げかけを受け入れる体勢にはなりません。ニュース番組などではこの逆のテクニックも使われますが、相手の緊張状態をコントロールする事で、コミュニケーションをコントロールできることに興味を感じました。
そのためにはそれぞれの個性に合わせたキャラクターでリスナーを虜にする必要があります。当然魅力ある個性こそがその対象であり、魅力ある人間のみが有していることに行き着きました。そして、私自身の人間性を磨くことなく、音楽を聴かせようとしていた自分を恥ずかしくも感じました。
その後は自分自身でも公開放送のマエセツや番組内のショートコーナーで積極的に経験を積み、自分自身を磨くことを意識するようにいきました。
続く、
Android携帯からの投稿
前回は音楽性以上にキャラクターが日本では重視されると述べましたが、多くの人は悪い意味でとらえたのではないでしょうか?当然両面性がありすが、私はキャラクターという物に強い興味を示していきました。それについてお話しします。
音楽の限界を感じていた私は、ラジオ制作という新しい世界に触れて大きく心境が変わっていきました。
もともとFMラジオ大好きだった私なので、興味津々でエンジニアとして携わりだしたのですが、数ヶ月後にはディレクターを務めるようになっていました。数年をさかのぼるとコミュニティー局のレコーディングエンジニアを経験していましたが、やはりディレクターの経験は視野を広げてくれました。
制作現場の監督たるディレクターは最終決定権を持っています。己以外の全ての反対を押し切って従わすことも可能です。そして、その分の責任も一人で負うことになります。自分が自由に自分の考えで制作し、結果に責任を持つ。充実感とプレッシャーの連続でした。
私が関わった番組はトーク物が多かったので、どうやれば人が自然に耳を傾けてくれるのかについて日夜勉強、多くのことを学びました。その全てを話すスペースもないので機を改めますが、一瞬にして人の心に入り込むテクニックを名だたるDJやパーソナリティ達は持っていることに気づきました。
喫茶店で隣の友達が話しかけてくるように、すっとなじむ声がラジオから流れてくる…どうしたらそんなテクが身につくのか?ずっと考えた後、一つ見つけだしたことが、リスナーの緊張を解きほぐすには、MCは更にリラックスされた状態であることが必要だとわかりました。
これはクラウンが行うクラウニングの基本と全く同じだと思います。相手が緊張している状態では、こちらからの投げかけを受け入れる体勢にはなりません。ニュース番組などではこの逆のテクニックも使われますが、相手の緊張状態をコントロールする事で、コミュニケーションをコントロールできることに興味を感じました。
そのためにはそれぞれの個性に合わせたキャラクターでリスナーを虜にする必要があります。当然魅力ある個性こそがその対象であり、魅力ある人間のみが有していることに行き着きました。そして、私自身の人間性を磨くことなく、音楽を聴かせようとしていた自分を恥ずかしくも感じました。
その後は自分自身でも公開放送のマエセツや番組内のショートコーナーで積極的に経験を積み、自分自身を磨くことを意識するようにいきました。
続く、
Android携帯からの投稿