アメリカンクラウン

私のクラウンの師である白井さんには私のクラウン像がアメリカンスタイルの様に移っているようです。言葉の端々にその言葉が現れることに最近気づきました。

文化的には、アメリカよりヨーロッパが好きな私ですが、音楽はアメリカ一辺倒、ブルース、ジャズ、ソウル、R&Rなどなどアメリカ発祥の音楽に傾倒しています。私のクラウニングのスタイルも音楽に近いのかも知れません。

語弊をおそれず、単純にヨーロピアンとアメリカンの違いを述べると、ひたすら明るいアメリカンと明るさの裏にもの悲しげな暗さを感じさせるヨーロピアンといえるように思えます。言い換えれば、子供を演じている大人のヨーロピアンと子供そのもののアメリカンとも表現できかねるでしょう。アメリカンは悪く言えば馬鹿そのものですが、それなりの魅力もあります。

そもそも道化とは本当の自分を隠して自分をバカに見せる意味合いを感じますが、これはヨーロピアンのスタイルに近いように感じます。対してアメリカンは自分自身をさらけ出し、本当の自分を表現していると私は感じます。自分自身に宿る内面の魅力こそがアメリカンクラウンの魅力とも受け取れるのではないでしょうか？

私の場合、恥ずかしいと言う感情を無くし、ひたすら童心に帰ることを心がけています。だから自分が恥ずかしいと思うことをできるだけ表現するように心がけています。そんなスタイルなので人を参考にすることはきわめて希で、独自路線をひたすら突っ走っています。それが先生に伝わっていれば、嬉しい限りです。

そしてもう一つ、私のキャラクターを「掴み所のないクラウン」と先生に設定していただきましたが、そんなことを意識しなくても地でやっていけそうです。

日本人の気質的にはやはりヨーロピアンスタイルが受け入れられるのでしょう。しかし子供に限っては世界中に分け隔てなくアメリカンクラウンが受け入れられる気がします。当初から日本人の大人に気に入られようとさらさら思わない私にはぴったりのようにも思えてきました。

ますますクラウンの世界に入り込んでいきそうです。




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