和歌山野宿旅の続きをお話しします。
と言っても、前回旅の途中での話は全くしていませんが、
とにかく、何かを変えたかった私は、リュックにテントと着替えとシングルバーナーと、
などなど詰め込んで歩き出しました。
旅の計画なんてあったものではありません。
同じ場所に何日留まろうが、来た道を引き返そうが、
その時自分で決めればいい、それくらいに思っていました。
とりあえずの目的は海南市にある藤白神社、
鈴木姓のルーツとして有名なこの神社まで歩けばご先祖様も何か教えてくれるのでは、
そんな期待も込めて、
そしてその前の寄り道として2カ所、
一つ目は雑賀崎、景勝地としても名高いこの地は
歴史の中で最も有名な鈴木姓の鈴木孫市の住んでいた場所です。
鉄砲隊で天下取りを目指した織田信長が、
その鉄砲の数で苦戦したといわれる、
紀伊雑賀修の棟梁、鈴木孫市はまだまだ謎が多いようですが、
その地を自分の足で歩きたかったのです。
そして次にFM和歌山放送局、
和歌山県には県域のFM局がなく、
コミュニティ放送局としては規模が大きいもので、
一度覗きたかったのです。
ただ、『可能であれば』程度で、全く予定は立っていません。
実際に歩き出すと、荷物の重さに何度も挫折し、
一日に何度も休憩をとる、
暑さも大敵、しかし熱いがゆえに衣服の量が節約できる。
結局和歌山に入るまで2日半かかってしまいました。
和歌山に入る前夜はまたずれを起こし、
『もう帰る』と電話してしまいましたが…
こんな形で始まった野宿旅ですが、
歩くたびに今まで見えなかったことが見えだしました。
写真は雨宿り中の私、この後もっと真っ黒に日焼けし…