




冬の朝、少し冷え込んだJR久留米駅。午前7時30分、まだ眠気の残る街を背に、私たちの乗ったバスは静かに滑り出しました。
今日は待ちに待った「ふぐ尽くし」のバスツアー。博多、小倉とお仲間を迎え入れながら、バスは一路、関門海峡を目指します。車窓から見える景色が、都会のビル群から北九州の力強い工業地帯、そしてキラキラと輝く海へと移り変わる頃、私たちの期待は最高潮に達していました。
活気あふれる海の玄関口「唐戸市場」へ
関門橋を渡り、山口県下関市に降り立つと、そこには潮の香りと活気が待っていました。最初の目的地は、下関の台所「唐戸市場」と「カモンワーフ」です。
バスを降りた瞬間、威勢のいい競り(せり)の声の余韻が漂う市場へ。週末の唐戸市場は、まるでお祭りのような賑わいです。
「お兄さん、こっちの寿司も旨いよ!」
「この干物、お土産にどうだい?」
そんな声に誘われながら、新鮮な魚介が並ぶ通路を歩くだけで、胸が高鳴ります。私たちはカモンワーフの海沿いデッキを散策し、関門海峡を往来する船を眺めながら、この後の主役との対面に備えてお腹を空かせました。
圧巻!「ふく処さかい」で出会う50枚の芸術
正午、ついにこの旅のメインイベント。老舗ふぐ問屋が直営する「ふく処さかい」の暖簾をくぐります。下関では、福を呼ぶという意味を込めて、ふぐのことを「ふく」と呼びます。
案内された席に座り、運ばれてきた一皿に、誰もが言葉を失いました。
「一人前、てっさ50枚」。
お皿の絵柄が透けて見えるほど見事に引かれた、薄造りのふぐ。それが50枚も、大輪の菊の花のように美しく並べられているのです。
箸で数枚を贅沢に掬い上げ、自家製のポン酢につけて一口。
「……っ!」
淡白ながらも噛み締めるほどに広がる甘み、そして独特の弾力。老舗問屋直営だからこそ成せる、圧倒的な鮮度とボリュームです。
さらに、ふくの唐揚げ、香ばしいひれ酒(お好きな方はたまりません!)、そして旨味が凝縮されたふくちり鍋……。
まさに「一生分のふくを食べている」という幸福感に包まれる、至福の60分間でした。
静寂の国宝「住吉神社」で心整うひととき
お腹も心も満たされた後は、少し落ち着いた時間を求めて「住吉神社」へ。ここは大阪、長門(下関)、博多にある日本三大住吉の一つ。本殿は室町時代に大内氏によって再建されたもので、なんと国宝に指定されています。
独特の「住吉造り」という建築様式を眺めていると、先ほどまでの市場の喧騒が嘘のように、静かな時間が流れます。
冬の澄んだ空気の中、歴史の重みを感じながら手を合わせ、この旅の無事と家族の健康を祈ります。ふぐで満たされた体に、神社の清らかな空気が心地よく染み渡るようでした。
旅の締めくくりは、伝統の「蒲鉾」をお土産に
旅の最後は、地元の蒲鉾店に立ち寄り。下関はふぐだけでなく、練り物の街としても有名です。
「どれにしようかな」と迷いながら、家族への土産にプリプリの蒲鉾や、揚げたての天ぷらを買い込みます。旅の思い出を自宅に持ち帰るための、最後の大事なミッション完了です。
夕暮れの帰路。心に刻まれた冬の「福」
午後15時40分、小倉に到着。
そこから博多、久留米へと、バスは夕焼けの中を南下していきます。
車内は、美味しい食事と心地よい疲れで、穏やかな眠りに包まれていました。
博多へは16時50分、そして旅の終着点、JR久留米駅には18時ちょうど。
予定通りに到着したバスの窓から外を見ると、街はすっかり夜の準備を始めていました。
朝に出発した場所に戻ってきたとき、手元には重たいお土産の袋と、スマホに収まりきらないほどの「50枚のてっさ」の写真。
「また明日から頑張ろう」
そんな風に思わせてくれるのは、美味しい食事と、歴史ある風景、そしてこの土地の人々の活気に触れたからに違いありません。
山口・下関の「福」を存分にいただいた一日。
次はどんな季節に、どんな味を求めて旅に出ようか。
早くも次のツアーパンフレットをめくる自分がいました。
本日の行程まとめ
- 7:30 JR久留米 出発
- 11:00 唐戸市場・カモンワーフ散策
- 12:15 ふく処さかいで贅沢ランチ
- 13:40 住吉神社参拝
- 18:00 JR久留米 帰着

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