- こんにちは。
今年の夏は、九州の海と温泉、そして二つの伝統的なお祭りを一度に楽しむ、贅沢な旅に出てきました。
訪れたのは大分県の姫島と熊本県山鹿市。海に浮かぶ小さな島で踊るキツネたち、そして夜空に舞う金色の灯籠――まるで夢の中に迷い込んだような二日間でした。1日目:博多から姫島へ
集合はお昼の12時50分、博多駅前。
真夏の陽射しの下、旅行バスのエンジン音がわずかに高鳴ります。
参加者はみんな浴衣や涼しげな夏服で、これから始まる「夏まつりのはしご旅」に胸を膨らませていました。バスは一路、国東半島の北東にある伊美港へ。
車窓から見える海は、昼の光を浴びてキラキラと輝き、潮の香りがバスの中まで届きそう。
港に近づくにつれて、遠く水平線にぽっかり浮かぶ姫島の姿が見えてきます。船で渡る姫島
フェリーに乗り込み、わずか20分ほどの船旅。潮風が頬を撫で、カモメが時折、船と並んで飛びます。
船内では、すでに祭りモードの地元の方々と一緒になり、笑顔が自然とこぼれます。姫島港に着くと、まず耳に飛び込んでくるのは、太鼓と笛の音。
それは「姫島盆踊り」の呼び声で、島全体がひとつの舞台のよう。
この盆踊りは国選択無形民俗文化財に指定され、なんと400年以上の歴史があるそうです。キツネ踊りとアヤ踊り
夜が近づくと、あちこちの路地から白塗りの顔に赤い口紅、狐耳をつけた踊り子たちが現れます。それが「キツネ踊り」。
狐たちはユーモラスな動きで観客を笑わせたり、時には子どもたちをちょっと驚かせたりします。
ふと、すれ違った狐の面の奥から、小さくウィンクされた気がしてドキリ。一方、「アヤ踊り」はキツネ踊りとは対照的で、優雅でしなやか。
手には扇子や布を持ち、ゆっくりと舞いながら進んでいく姿は、海風に揺れる花のよう。
地元の方いわく、この踊りには豊漁や無病息災の願いが込められているそうです。島の夜と別府温泉へ
島の夜は、灯籠や提灯のあかりが波間に映り、まるで海が金色の川になったよう。
踊りと太鼓の音が続く中、名残惜しくもフェリーで伊美港へ戻ります。
バスはそこから別府温泉郷へ向けて出発。到着は深夜0時近く。宿泊は「西鉄リゾートイン別府」。
温泉街の夜は静かで、ほんのり硫黄の香りが漂っています。
さっと湯に浸かれば、一日中歩き回った足もふわりと軽くなり、湯上がりの涼風が心地よい眠りへと誘いました。2日目:別府の朝と昼
翌朝、ホテルの窓からは別府湾が一望。
湯けむりがそこかしこから立ち昇る景色は、何度見ても不思議な迫力があります。チェックアウトは10時ですが、出発は13時なので、午前中は自由時間。私は別府駅周辺のカフェでモーニングを楽しみ、竹瓦温泉でひとっ風呂。
砂湯に寝転び、じわじわと体が温まる感覚に「これぞ別府」としみじみ感じます。山鹿へ――郷土料理の夕食
午後、バスは熊本県の山鹿市へ。夕暮れ時に到着し、まずは郷土の会席料理をいただきます。
地元の川魚や山菜、馬刺し、そして山鹿名物の米焼酎。
控えめに飲んだつもりでも、じんわりと体が温まり、お祭りへの期待が高まっていきます。山鹿灯籠まつりと千人灯籠踊り
日が落ちると、山鹿の町は幻想的な金色の光に包まれます。女性たちが頭にのせているのは、和紙と糊だけで作られた金灯籠。
その繊細さと輝きに、思わず息を呑みました。そして始まる「千人灯籠踊り」。
白い浴衣に赤い帯、頭上に金灯籠――そろった姿は、まるで光の波が広場を覆っていくよう。
ゆったりとした唄と三味線の音に合わせ、千人が一糸乱れず踊る様子は、見る者の心を静かに揺さぶります。ふと振り返ると、観客も皆、言葉を失っていました。
ただその場にいるだけで、時代も場所も忘れてしまうような、不思議な時間でした。博多へ帰る夜
祭りが終わり、夜風にあたりながらバスへ。
博多到着は23時頃。
車窓から見える街の灯りが少しずつ増えていき、現実へ戻ってくる感覚に少し切なさを覚えます。二日間で出会ったのは、海の上の狐たちと、金灯籠をいただく舞姫たち。
どちらも光と踊りで人々を魅了し、長い年月を経ても変わらず息づいていました。この夏の記憶は、きっと冬になっても、胸の奥で温かく灯り続けることでしょう。
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