

エレベーターで18階へと上がると、そこには都会の喧騒を忘れさせるような落ち着いた空気が流れていた。窓の向こうに広がるのは、博多湾から福岡市街までを一望する絶景。朝の光を浴びながら集合時間を待つだけで、今日は特別な一日になる予感がして胸が高鳴った。
贅沢なランチタイム ― VIRIDISか幻珠か
VIRIDISの扉を開けると、洗練されたインテリアとともに、色とりどりの前菜や新鮮なサラダが並ぶビュッフェ台が目に飛び込んでくる。旬の野菜をふんだんに使った小皿料理は、どれも目で楽しませてくれるように美しい。メインディッシュは数種類からの選択制で、私は糸島の魚を使ったグリルをいただいた。外は香ばしく、中はふっくらと仕上げられた一皿は、海の恵みをそのまま閉じ込めたような味わいだった。
一方、同行した友人は「日本料理 幻珠」での和食を選んでいた。後から感想を聞くと、繊細な八寸に始まり、だしの香りが際立つ椀物、季節の素材を活かした焼き物まで、まるで京懐石のような丁寧な仕上がりで感動したという。お互いの料理を写真で見せ合いながら、「次はそっちも食べてみたいね」と話が尽きなかった。
約2時間かけてゆったりと楽しむランチタイムは、普段のせわしない食事とはまったく違う、心に残るひとときだった。
館内アートツアー ― ホテルそのものが美術館
リッツ・カールトン福岡は「九州の自然や伝統文化」をテーマに、館内の至るところにアートが配置されている。例えば、福岡の博多織をモチーフにした繊細な壁面装飾や、有田焼の陶器を大胆に取り入れたオブジェ。廊下を歩くたびに、ちょっとした美術館を巡っているような感覚になる。
特に印象に残ったのは、エレベーターホールに展示されていた現代アート。ガラス越しに差し込む自然光と作品が融合し、時間帯によってまったく違った表情を見せるのだという。わずか20分ほどのツアーだったが、ホテルがただの宿泊施設ではなく、「アートと出会える場所」であることを強く実感した。
高宮庭園茶寮 ― 旧貝島邸の静寂とおもてなし
門をくぐると、そこには都会の真ん中とは思えない静寂が広がっていた。手入れの行き届いた庭園には、季節の花々が咲き、池の水面に青空が映り込む。ゆっくりと敷地を散策していると、まるで時間が逆戻りしたかのような感覚に陥る。
見学を終えたあとは、茶寮の一室で お茶と和菓子のセットをいただいた。障子越しに差し込む柔らかな光の中、器に盛られた和菓子は小さな芸術品のよう。口に含むと、甘さがすっと溶けていき、抹茶の苦味と絶妙な調和を奏でる。まさに、五感で味わうひとときだった。
ここでいただく時間は、豪華なランチやアート鑑賞とはまた違う「静けさの贅沢」。福岡にいながら別世界に迷い込んだようで、この日一番心に残る瞬間だったかもしれない。
帰路 ― 心に残る半日の旅
名残惜しい気持ちで茶寮を後にし、バスは天神・日銀前へ。時刻は16時ちょうど。街の喧騒の中に戻ってくると、ほんの数時間前の静寂が夢のように感じられる。さらに博多駅へと移動し、16時20分には解散となった。
たった半日のツアーでありながら、豪華なホテルランチ、アート巡り、そして歴史ある庭園茶寮でのひとときと、盛りだくさんの内容。日常から少しだけ離れて、心にご褒美をあげるような旅だった。
次にこのツアーに参加するなら、今度は「幻珠」の和食ランチを選んでみたい。そして季節を変えて、高宮庭園の紅葉や新緑を味わってみたい。そう思わせてくれるほど、心に深く残る体験となった。
おわりに
福岡の中心部から始まり、贅沢と静けさを味わった今回の旅。観光地をめぐるのも楽しいけれど、こうして「食・アート・庭園」という大人の楽しみを凝縮した一日は、心の豊かさを取り戻す特別な時間になった。
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