博多駅の朝は、早くから観光客やビジネスマンでにぎわっていました。そんな中、私は「令和と昭和をめぐる日帰りバスツアー」に参加するため、博多駅前にある集合場所へ。時間は8時50分。すでに同じツアーに参加する方々がわくわくした様子で集まっています。
「まるで、時間旅行の旅ですね」
そんなひと言を聞きながら、バスに乗り込み、9時ちょうどに出発!私たちを乗せた観光バスは、福岡市内を抜け、まず向かうのは、元号「令和」のゆかりの地——坂本八幡宮です。
■ 令和のはじまりを感じる地、坂本八幡宮へ
ここは、日本最初の新元号「令和」が出典とした『万葉集』に登場する「梅花の宴」が行われた地として知られています。
一見、こぢんまりとした神社ですが、背後に流れる時間の深さは圧倒的。鳥居をくぐり、境内に立つと、時代の節目を体感するような静けさと尊さが広がっていました。
社務所には「令和ゆかりの地」としての説明パネルや、記念のお守りも販売されており、多くの参拝客が記念にと手にしていました。
短い時間ながらも、心が整うような感覚。現代に生きる私たちにとって、ここはまさに「令和のはじまりを感じられる場所」でした。
■ 豊後高田で、昭和レトロな「給食ランチ」と童心にかえる街歩き
昭和の面影を今に伝える「昭和の町」として全国的にも知られる場所で、ここでの目玉は、なんと「昔懐かしい給食の昼食」!
会場に案内され、運ばれてきたのは…
・アルマイトのお皿
・牛乳瓶
・カレーシチュー
・コッペパン
・パイン缶
というまさに「小学生時代の給食」そのまま!
参加者の中には「あ〜これこれ!懐かしい!」と声を上げる方も。思わず笑顔になってしまう、そんな温かみのある昼食時間でした。
食後は、2館共通券で「昭和の町展示館」や「駄菓子屋の夢博物館」などを自由に見学。
昔のおもちゃ、ブラウン管テレビ、黒電話にホーロー看板…見るものすべてが懐かしく、まるで昭和の町並みにタイムスリップしたかのよう。
最後には、駄菓子のお土産までついていて、子どものような気持ちで袋を開けながら「懐かしい〜!」と声が漏れるひととき。
観光地というより、記憶の中の街を歩いているような感覚になれる、素敵な場所でした。
■ レトロ鉄道の旅!平成筑豊鉄道でのんびり30分
レトロな車両、緑あふれる田園風景、どこかのんびりとした空気感。
窓を開けると風がすっと入ってきて、夏のにおいが頬をなでていきます。観光地ではない、"ありのままの日本の風景"が流れていく中で、なぜかホッとするような感覚が胸に広がりました。
車窓からは、田んぼで遊ぶサギや、遠くに見える山々の稜線など、普段の生活では見逃しがちな美しさがたっぷり。都会の喧騒から離れて、ゆったりとした時間を過ごせました。
■ 田川伊田駅下車、「石炭の記憶」と向き合う旅へ
この博物館は、かつて「三井田川鉱業所伊田坑」があった場所に建てられており、昭和時代の日本の近代産業を支えた石炭の歴史にふれることができます。
敷地内には巨大な二本煙突がそびえ立ち、当時の活気と苦労を物語るような迫力がありました。展示館では、炭鉱夫たちの暮らし、採掘の仕組み、炭鉱住宅などが再現されており、まるで炭鉱の中にいるかのような臨場感。
「石炭が日本を支えていた時代が、確かにあったんだな」
そんな実感が胸に残り、静かに見学を終えました。ここでもまた、昭和という時代を支えていた人たちの息づかいを感じることができたのです。
■ 博多へ帰着。タイムスリップしたような1日が終わって…
帰りのバスは、どこか静かで穏やかな空気に包まれていました。皆、それぞれの心に「懐かしさ」と「新しい発見」を持ち帰っていたように思います。
坂本八幡宮で令和の由来を知り、豊後高田で昭和にふれ、平成筑豊鉄道で旅をして、石炭の記憶と出会う——。
元号をテーマに旅するというこのユニークなツアーは、まるで"時間の川をさかのぼる旅"のようでした。
19時ごろ、博多駅に到着。
バスを降りた瞬間、「またいつか、別の時代を旅してみたいな」と思わずにはいられませんでした。
時間を旅するような1日。忘れていた記憶を呼び起こし、今を生きるヒントが見つかるような旅。
そんなバスツアーを、あなたも体験してみてはいかがでしょうか?
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