きじおくん❤️レディーちゃんの七夕の悲しい恋物語

昔々、中国の天の川のほとりに、織姫と彦星という二人の星がいました。織姫は美しい織物を織る天女で、その織物は天界の衣装となり、全ての星たちを美しく飾っていました。一方、彦星は勤勉な牛飼いで、星々の牛たちを世話していました。

ある日、天帝の命によって二人は出会い、たちまち恋に落ちました。二人は愛し合い、毎日を幸せに過ごしました。しかし、その幸福に夢中になるあまり、織姫は織物を織ることを忘れ、彦星も牛の世話を怠るようになってしまいました。

これを見た天帝は激怒し、二人を引き離すことを決意しました。天の川を挟んで東と西に引き離され、二度と会うことが許されませんでした。二人の悲しみは大きく、泣きながら天帝に哀願しました。その姿に心を動かされた天帝は、年に一度だけ、七月七日の夜に会うことを許しました。

ある年の七夕、織姫は彦星に贈るために、特別な織物を織り始めました。その織物には二人の愛の証である美しい星の模様が織り込まれていました。織姫は心を込めてその織物を仕上げ、彦星に届けることを夢見ていました。

その年も雨が降り、川の水かさは増していました。しかし、織姫は諦めず、織物を抱きしめながら天の川のほとりに立ちました。すると、一羽のカササギがやってきて、織姫の想いを察し、仲間を呼び集めました。カササギたちは翼を広げて天の川に橋を作り、織姫はその橋を渡って彦星の元へ向かいました。

二人は再会し、涙ながらに抱き合いました。織姫は織物を彦星に手渡し、二人はその美しい星の模様を見つめながら、再び会える日を約束しました。しかし、カササギの橋は夜明けと共に消え去り、二人は再び引き離されました。

その後も、毎年七夕の日には雨が降り、二人は再会を果たすことができませんでした。織姫と彦星の悲しい恋物語は、今でも天の川のほとりで語り継がれています。七夕の日に降る雨は、二人の流す涙だと信じられ、恋人たちはその愛を永遠に忘れないようにと願いを込めています。