安倍政権を内部から浸食していた獅子身中の虫が、対シナ政策を崩していた | 朱雀ひのでのブログ

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安倍前政権の『側近』が、習近平宛総理親書を無断で書き換えていた

 

朝日新聞の報道によれば、安倍前政権でシナの習近平に宛てた親書が『側近』によって無断で書き換えられ、それがシナの漁船衝突事件以来の対立姿勢が融和姿勢に転換していったのだと報じられました。

(リンク切れの際は注目記事1791参照)

 

それによれば、当初シナに対してけん制する姿勢だったものが、平成29(2017)年に北京で行われたシルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する北京での国際会議に、二階俊博・自民党幹事長が出席した際に、習近平宛の総理親書を託して届けさせたそうです。

 

その内容は、一帯一路を評価する内容で、実はそれが本来の親書と真逆な内容だったらしく、後にそれを知った国家安全保障局長の谷内(やち)氏が驚いて安倍前総理に問い質したというのです。

 

それは安倍総理だけでなく、副総理の麻生太郎、官房長官の菅義偉らの了承も取り付けていたものだったからです。

 

この先が有料記事部分でしたので、朝日新聞からは紹介できませんが、それを解説されている動画がありましたので、以下に紹介します。

 

安倍政権時代、対中親書が書き換えられて真逆の内容になっていた…【サンデイブレイク208】

 

 

※問題の部分の解説は、だいたい2’20くらいから。

 

 

二階幹事長に『恥をかかせないため』、独断で安倍総理の意向を捻じ曲げた首相秘書官が総理官邸で内部をかき回していた

 

それによれば、当時の首相秘書官だった今井氏が、習近平に渡る前の安倍前総理の親書(原案)の内容を見て、親書の原案は一帯一路について、後ろ向きな内容しか書かれていなかったそうです。

 

そこで『こんな恥ずかしい親書を二階幹事長に持たせるわけにいかない』ため、相当な書き換えを独断で行い、一帯一路については『可能であれば協力関係を築いていきたい』とまで言及していたようです。

 

その翌(平成30・2018)年に、安倍総理は訪中し、その際の日中首脳会談において、両国は「競争」から「協力」のパートナーに移行すると宣言されたというのです。

 

そしてその後、今井氏は矢内氏ら「外交・安全保障」を重視するグループと対立するようになりました。

 

一帯一路は、シナが『援助』する国に、インフラ整備と称して港湾や空港などをよく建設していますが、これはシナの軍事戦略の一環として行われていると見るべきであると、政府安全保障会議で兼原信克官房副長官補(当時・外務省出身)が指摘した際、会議を退席することもあったと言います。

 

完全に、親中派の走狗と言う感がある行動ですね。

シナの悪口(実際は安全保障では常識的な見方)は、聞きたくない、受け入れないという態度と言えるでしょう。

 

そして親中派の巨魁ともいうべく二階幹事長に『恥をかかせられない』と感じて、総理大臣の親書を独断で書き換え、しかも真逆な内容にするとは、完全に安倍前総理に対する裏切り、(キリストに対する)ユダのような存在だったという事ですね。

 

どこの職場でも、上司の指示に従わない、あるいは面従腹背な行動をする者は、処罰されるか、爪弾きにされることでしょう。

まして総理大臣の意向と真逆な行動を、それもご注進に及ぶならまだしも、独断で行ってしまうなど、言語道断です。

それをやらかした時点で、即刻罷免されても、文句が言えないほどのことです。

一種のクーデターですから。

 

あるいは総理の意向より二階幹事長の意向の方を聞かざるを得ないほど、その存在が安倍前政権の内部を侵食していたのでしょう。

 

朝日は『安倍一強』とか独裁政権であったかのように印象操作していたが、実際には安倍総理の意向を捻じ曲げる『側近政治』と断じる、矛盾した論調

 

朝日新聞は、アオリで『側近政治』呼ばわりしていますが、確か今まで『安倍一強』とか、むしろ独裁政治を行っていたかのような論調でしたよね?

 

そんな者に牛耳られる姿を、朝日新聞はそう呼ぶのですか。

 

知恵蔵(現在はネット上のサービスのみ)やコトバンク(朝日新聞が関わっている)には、「権力者の側近が実権を握っている政治」と、そっけなく掲載されているようです。

どうやら朝日は、安倍前総理が傀儡で実際には特に何もしておらず、側近が何もかも動かしていたのだと言いたいのでしょうか?

 

それを排除出来なかった安倍前総理が、独裁者?

 

よく朝日や毎日の論調を金科玉条のように信じて疑わない人たちが『アベ独裁』呼ばわりしていましたが、これほど独裁者に程遠い行動をそう呼ぶ辺りが、滑稽です。

 

本当に独裁者だったのなら、安倍前総理はさっさと今井氏を解任の上、処刑していたのではないでしょうか?

実際には今井氏も二階幹事長も、これに関すると見られる処罰をされておらず、不問にするどころかシナとの関係は緊密な方向へ転換されていったのです。

 

つまり二階幹事長を始め、親中派の政治力は、安倍総理の意向を潰すほど強力だったという事です。

 

通りで安倍政権の政策が、当初の行動からすれば、特亜諸国、特にシナに対しては、ぶれていたのではないかと感じさせられましたが、その謎が解けた思いです。

二階俊博氏を幹事長に据えたころから、どんどん安倍総理の意向が反映されなくなっていったのでしょう。

 

 

『安倍一強』の真実は、国民に支持され、選挙に勝てる顔に呉越同舟で乗っかった同床異夢の集団で、内部はボロボロだった?

 

一見、『安倍一強』に見えていたものも、自民党内の政治力では、二階氏を排除できないほど、党内基盤は意外に弱かったのかもしれません。

 

ではなぜ長期政権を担えたかと言えば、恐らく山積する課題に立ち向かえるほどの問題解決力を誰も持ちえなかったので、それが出来る安倍前総理に呉越同舟で皆が乗っかっていたからなのではないかと想像します。

 

歴代政権が難渋していた慰安婦問題などを、犬の遠吠え以下の状態にひっくり返した問題解決力を、他の誰が持ち得ているのか?

 

『トラスト・ミー』で日米関係を崩壊させられたマイナスからのスタートを、戦後最良と言われるほどの友好関係に転換することを、他の誰が出来るのか?

 

挙げればきりがありませんが、第二次安倍政権発足時には、その火中の栗を拾う度量のある人は安倍前総理以外なく、それを次々にこなしていく姿を国民が高い支持で応えた時に、多くの議員が安倍支持に回った方が良いと考えたのが、『安倍一強』の真の姿だったのかもしれませんね。

誰もが選挙を勝ちたいですし、勝てる党の顔を潰すより、それぞれの思惑はどうあれ、従っていた方が安泰ですしね。

 

 

菅総理は、安倍政権の悪い部分を継承したから、安倍総理以上に総理の意向が政策に反映できない?

 

今の菅総理は長らく官房長官として安倍政権を支えてきた人ですが、実務を支えてきた人だけに、二階幹事長らの行動を制肘しにくいのでしょう。

水面下の政治の駆け引きを、一番矢面に受ける立場にいたのですから。

 

心ある人は、二階幹事長こそガンの存在だと認識していながら、手を出せない。

アメリカからも、問題視される人物になりおおせているというのに。

 

組織のナンバーツーを長らく務めてきた人がナンバーワンになった時にぱっとしない事がしばしばみられるのも、そうしたしがらみに引きずられるからかもしれませんね。

 

次期衆議院選挙の後、あるいは自民党総裁選挙の後に、人事の変更があるはずですから、そこで二階幹事長を始め、獅子身中の虫を切るべきですね。

そうしなければ、現政権も総理の政策を『側近政治』でことごとく捻じ曲げられ、内部から崩壊させられかねません。