国土を(一部)奪われた国の人が語る、重い教訓
憲法記念日(5月3日)に、「公開憲法フォーラム」が開かれ、そこでロシアにクリミア半島を強奪されたウクライナからの留学生の発言が注目されていたと、報じられました。
(リンク切れの際は、注目記事754参照)
「抑止力を無くして平和を得た国はない」
「日本国憲法前文に『平和を愛する諸国民』とあるが、日本の周囲は独裁国家ばかり。権力者が国民の願いを聞いてくれる国があるのですか?」
「諸国民がいくら平和を愛しても、権力者が『戦争しろ』と命令したらノーと言えない」
フォーラム参加者が息をのんで聞き込んだそうです。
この発言が出た、『第21回 公開憲法フォーラム』については、以下に動画を貼ります。
https://youtu.be/gYsuge4SX4I?t=3647
(発言は、開始から約1時間経過した頃から)
非常に含蓄のある発言ですね。
これまで様々な記事で同趣旨の事を書いてきましたが、国土を奪われる悲劇を体験した国の人の発言だからこそ、重みがあります。
発言のポイントを、まとめてみます。
1.(ウクライナ国民の多くが)『隣国に侵略されることは非現実的だ』と考えていた
2.(ウクライナ独立時は)核兵器と100万人の軍隊があったが、維持費がかかり、隣国に警戒されるとして、核兵器をすべて譲り、軍隊を20万人に縮小した
3.(今にして思うと)『戦争が一切起きない』と考えさせることも敵の戦術の1つだった
4.(その結果)隣国(ロシア)に侵略され、一部の領土(クリミア半島)を奪われ、いまも交戦が続き、毎日犠牲者が出ている
そしてこのように、私たちに警告をしています。
5.『日本の領土を奪っても、国民を拉致しても、ミサイルを飛ばしても、国際条約を破ってもまったく動かない』
隣国にそう確信を持たれれば、戦争を招く
まさにこれが、今の日本の周辺国が、不穏な動きをしている原因と言えるでしょう。
護憲を語る者は、武力で威嚇を繰り返す独裁者を止める言葉を先に示せ
もちろんゆえなく他国を侵略しようと考える方が、おかしいのです。
しかしそんなきれいごとが通らないのが、本来の国際関係です。
日本国憲法の全文が謳い上げる理想が現実とかけ離れているからこそ、起きている事なのです。
日本の周囲は独裁国家ばかり。
シナ、北朝鮮は、言うまでもなく独裁国家。
ロシアは民主主義国家とは言え、独裁的な指導者ばかりが出てくる。
韓国も民主国家だが、過去の独裁者による『反日洗脳(日本を憎ませ、いつかは侵略してやる)』という置き土産が、今でも生きている上、むしろこじらせている。
独裁者が(争い無く平和な生活をしたいという)国民の願いを聞いてくれるのですか?
(それらの)諸国民がいくら平和を愛しても、権力者が『戦争しろ』と命令したらノーと言えない。
だからこそ、いざとなったら応戦できるようにしておかなければいけないのです。
戦争は言葉で止められるなら、その言葉を教えてほしい。
自称平和主義者はどうして、まったく違う国民性を持った他国の指導者を説得できると思うのか?
平和主義者、護憲派は、この言葉の持つ重みを深く受け止めて、本当に今の憲法を変えなくていいのか、よく考えるべきだと思います。