斎藤光正監督 捜査網その21 | スザリーナ・ジョリーのブログ

斎藤光正監督 捜査網その21

斎藤光正監督を勝手に解説

大江戸捜査網」でテキストとするのは

第3シリーズ第71話「音次郎 撃たれる」です

その続き

カット割が独特過ぎてほぼ全カット紹介したいが

さすがに引用の範囲を超えるので適当に端折りながら見ていきましょう


今回も「胡蝶(くれないお蝶)」と「お紺(いさり火お紺)」の連携プレーの続き

舞台劇のような演出が出てきます!


『待て!女!』

と、割り符を受け取り逃げようとした「お紺」を

呼び止める声がして裏木戸が開く

中から「胡蝶」が出て来る(青い着物)

その後ろから

急に拳銃のUP!

「胡蝶」の背中に向けられている!

『この女の命が惜しけれは、今 渡された物を返せ!』

カメラは逆サイドに入り

拳銃を突きつけている2shotの奥に驚く「お紺」と

一枚画で位置関係と状況を説明

斎藤監督は、画のチカラが強い!



怯えているように見える「胡蝶」


焦る「お紺」


目線で合図する「胡蝶」


(いいの?大丈夫?)という表情の「お紺」!


(逃げろ!)という表情の「胡蝶」!

斎藤監督は、この顔面切り返し(段々UPになる)が

非常に好きで、執拗に切り返しが繰り返されます

緊迫感が増します!

うなづいて、踵を返して走り出す「お紺」!


先程のカットと少しサイズを変えて

奥に走り出す「お紺」

ここで!

驚くべき演出!



「お紺」が走って行くのに合わせて

背景が真っ暗になる!

舞台劇で照明を落とすがごとく


追いかけようとした侍には照明が当たっているので

コントラストでより真っ暗に見える

「お紺」が見えなくなったという演出を

こんな風にやるとは!

「胡蝶」の首元に刀を当てながら

『この女の命を助けたければ割り符を持って来い!』

そう言うと、少し戻って来た「お紺」にピンスポが当たる

『我らはこの先の光明寺にいる!半時だけ待つ!』

迷う「お紺」

しかし、こちらに戻る事なく

奥に走って逃げる「お紺」


「胡蝶」の命は、どうなる…!


初見でこのシーンを観た時は

おったまげました

テレビ時代劇でこんな事をやって良いんだと


こんな面倒くさい事

他にやる人いないよ!


セリフと動きに合わせて

奥の照明を落として真っ暗にしたあと

ピンスポを当てる

しかもワンカット内で!


斎藤監督の(やりたい放題)を感じます



次回に続く