青い鳥を探して(第七回)土井監督の凄さ | スザリーナ・ジョリーのブログ

青い鳥を探して(第七回)土井監督の凄さ

TBSテレビ金曜ドラマ「青い鳥」のメイン監督 

土井裕泰監督の凄い目線演出(気づかないうちに刷り込まれる)の話し、今回は「第3章 炎の夜」です


この前の回「第2章 秘密の絆」のラストで

夜の駅事務所にて、トヨエツと2人きりの「かほり」が

「私を連れ出して」と言う

その言葉が忘れられないトヨエツの朝の勤務が

この第3章の冒頭となる


清澄駅に現れた「かほり」

対面側のホームから見ているトヨエツ

昨夜の事があるから目が離せない

鳥かごの文鳥を見ていた「かほり」が

トヨエツの目線に気がついてこちらを見る

通過列車のブラインドとともに

その顔の角度と同じ角度で昨夜の場面がリフレインする

同じ角度でカットバック、

しかも、あとの方がアップで印象に残る巧妙さ

『私を連れ出して』

リフレインから戻るカットも通過列車のブラインド!天才か!?

列車が通過すると…

鳥かごのそばにいた筈の「かほり」が消えている!

リフレイン前と同じサイズのカットにしている事で

消えた感を出すテクニカルなカット割り!

 

「どこへ行った?」(台詞は無い)

というような顔でキョロキョロと探してしまうトヨエツ

そのキョロキョロの動きで繋ぐアクション繋ぎで

奥の空(から)の階段から降りてくる女の脚

顔は見せない!(顔を見せないにこだわる土井監督!)

※注:この跨線橋の長さだと列車がホームに入線したタイミングでかなりの猛ダッシュをしないと

この感じで脚からフレームインできません(笑

カメラ前に腕がフレームインしてきてナメshotとなる

その腕の持ち主を見るトヨエツ

腕の動きのアクション繋ぎで階段をピョンピョンと降りてくる「かほり」

トヨエツを見つけている

『おはよう』かほりが声をかける

目が泳ぐトヨエツ

『おはようございます』挨拶を返す

照れている(笑

ニヤけながら目をそらすが見てしまう

『昨日はごめんなさい』謝るかほり

自分は思った事をすぐに口に出してしまうから

あの気持ちは嘘ではないという言葉に

惑わされるトヨエツ


この時から、ファムファタールの実力を発揮するかほり

この感じで今まで何人もの男を虜にして

銀座ホステスのNO.1になったのだ

田舎の純粋な鉄道員のトヨエツがハマってしまうのも無理はない

この時の夏川結衣は美人すぎる


アクション繋ぎを使って、流れるようにカットが進む

まるで、ちばてつや先生のマンガを読んでいるかのように流れに澱みがない


リフレインはともかく、

『おはよう』までセリフ無しでカットが繋がっている


第1章の冒頭といい

カット割りの天才か!?


次回は引き続き「第3章 炎の夜」を分析

この回が一番内容盛りだくさんで見応えがある回です