深夜4:00天井を見上げる男の目に光はない。
虚しいのか何なのか、自分の感情が今どこにあるのかすら分からない。
エアコンの息をする音すらも鬱陶しく感じるし、色んな雑音と消したい過去が頭の中を掻き乱している。
幸い、沢山こさえた後悔たちが、首を絞めながらも僕を殺さないでいる事に変わりはない。
今日もそんな後ろ向きな思考のまま、何となく昔の事を思い出した。
小学生の夏休み。僕はおばあちゃんの家にいた。おじいちゃんの家と言った方が正しいか。
いつも行く公園に愛犬と散歩に行った。ボールを投げてどっちが早く取れるか競争をする。お互い泥まみれになりながら、それを見ておばあちゃんはいつも笑っていた。おじいちゃんは動くのが嫌いだからいつも車の中にいた。それでも愛が伝わっていた。
夜になると近くの美味しいステーキ屋さんに連れて行ってくれた。食べきれない量のお肉を頼んでは、お腹がはち切れそうになりながら完食した。
夜になれば川の字になって寝た。眠れない時は目が悪くなるからなんて注意されながらも、テレビでアニメを流してくれた。
僕は愛されていた。
誰がどう見ても愛されていた。
こんな大人になってごめん。
本当はもっと立派になって、自慢の孫になりたかったのに。今の僕を見たら何て言うかな。
まだ間に合うのなら全てやり直したいよ。
もうちょっとだけ待っててね。
絶対に自慢の孫になるからね。
今は薄暗くて霧がかかった部屋にいるけど、
笑われるかもしれないけど、
僕は本気だよ。
だからこそ本当は生きるのをやめたいけど
まだ這いつくばってみるよ
大好きだよ