
WEN-DOは、女性が女性のために伝える護身術で護心術です。
カナダで開発されたプログラムです。

これが出来たきっかけは
1964年にニューヨークで起きた殺人事件でした。
キティ・ジェノベス事件は、
「38人の沈黙する目撃者」という本にもなっています。
キティはカフェに勤める女性でした。
お店を閉めて、深夜帰宅すると、
家の目の前で、いきなり刺されました。
彼女は悲鳴を上げました。
その声を聞いた人。
カーテンの隙間から男女がもみ合っている姿を目撃した人。
38人もの人が
彼女が被害に遭ったことを知っていたのです。
しかし、誰も彼女を助けに行く人は居ませんでした。
そして、警察へ電話する人も居ませんでした。
ここには、当時のニューヨークの様々な事情もあったようですが、
だれもが、
「誰かがやるだろう。この悲鳴を聞いたのは自分だけではない。
だから、自分がやらなくても良いだろう。」
みんなが傍観者になっていたのです。
彼女が悲鳴をあげ、
カーテンが動いたり、電気が点いたことで、犯人は一度逃げました。
しかし、30分後に犯人は戻ってきて、
キティは刺し殺されてしまったのです。
この事件を聞いた
カナダに住んでいた、ある家族が
(両親・娘・息子の4人家族で全員が武道を学んでいた。)
・女性が本当に助けを求めても、誰も助けてくれないことがある。
・女性は、男性より身体が小さいとか、力が弱い、抵抗しても無駄と思い込まされている。
しかし、事実は、
女性より身体の小さい男性もいるし、
女性より、力の弱い男性もいる。
女性が自分の身体にとって、
使いやすい方法を知れば、
被害に巻き込まれたとして、
そこから離れることはできるのではないか?という視点で考えられたものが、WEN-DOです。

カナダ・トロントでは、警察とWEN-DOが協力体制を取っています。
女性が被害に遭ったとき、
WEN-DOを紹介されます。
なぜかというと、
WEN-DOでは、実際に身体に力があることを体験した上で、
心の問題を丁寧に取り扱うからです。

護身術であり、護心術です。

身を護り、心を護れて
初めて人は自尊感情を取り戻す事ができるのです。



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