日本だと、YoasobiのAyaseさんが時々インタビュー時にもらす

「初音ミク」という単語が出る程度で、通常はオタクのフィギュア程度に思われているかもしれないこの初音ミク

(以下の画像は、初音ミクV4Xを買った人は使っていいそうなので、遠慮なく)

こんな感じだと思われている。外れてはいないが、

実は「初音ミク」の根っこは、「ボーカロイド」というパソコンなどに歌わせるための”ソフトウエア”のこと。

その、売り出しキャラがこんな感じ。

ましてや、DTM(デスクトップミュージック)というジャンルはあまり知られていない気がする。

例えば、こんなの(↓)が自分一人で演奏?できちゃったり、遊んだり。。。(音痴だな。。。自分 涙)

 

コーラスなども音源があるから、ある意味”人いらず”。

上の例は、ボーカロイドさえ使っていない。

初音ミクのおまけソフト?(どっちがおまけか微妙だ)のStudioOneの基本セットだけ。

”だけ”というが、私には形も音も、想像できない未知の楽器がたくさん、並んでいる。
選ぶと音が鳴るが、鳴らすまでは、実は自分、わかっていない(笑)。

 

そんな中でのアップルのCM

は、まだ早すぎて受け入れられがたいものかもしれない。特にでかいピアノがつぶされるとか・・・
ただ、実際、「初音ミク」を購入して使いだすと、その言わんとする感動を実感できると思う。
もっとも、伝えたい感動とベクトルが、大きな会社だとねじ曲がってしまって、残念なCMになったのかもしれない。
 
初音ミクはただの1楽器に過ぎないのだけど、
それを動かすためのメインのソフトウエア、Studio One というので編集していくものがあり、
これに、それこそ、グランドピアノ、アコースティックギター、エレキギター、ドラム、トランペット等々、を追加して、
”音符通り”にならすことができる。
この”音符通り”というのが、良くも悪くもDTMの限界であり、可能性なのだが、
アップルなどが登場する以前の、大型コンピュータの時代からソフトをやっていた自分には、
プログラム言語のひとつに感じて遊んでいる。
プログラムを組んで遊んでいた中学~高校(時代はまだメインフレームで、高校最後の年にワンボード型CPU 8086を手に入れた程度。アップルは68系を使い始めたころだったと思う)、その当時のマシンランゲージと音符はよく似ている。
それが、いまや、楽器が簡単に追加される時代になったものだから、知る人は知るDTM(どうしても楽器のほうが大きいから目立つが、DTPやアニメの道具だと、ペンキや絵の具で飛び散る程度だから目立たない)で訴えたかったのかもしれない。
 
このCMの発案者は「破壊」というより、「押し込む」という表現をしたかったはず(だからプレス)だと想像するが、
タイトルの「クラッシュ」からすると、
本来の発案者の意見を、馬鹿な上司と取り巻きが「インパクトがぁ!」とかいってこんな感じに仕上げたのだろう。かわいそうに。私も似たような経験が山のようにあるが、企業とはそんな感じ。
 
アニメも、音楽も、ある程度デスクトップでできている時代、まだまだ、アナログにはかなわない部分は多いが、
”1000できなかった”ものが”100できない”くらいになっている。小松左京の「日本沈没」の際に貢献したワードプロセッサーなども、その一例で、あっという間に便利な道具、今やDTPに代わっていく。
 
振り返って、初音ミクで遊び始めたのだが、
今回、いろいろな楽器の名前を始めて聞き、
どんな音でどんな演奏をするのか、知りたいとおもい、本屋に行ったがなかなか見つからず、
DTMというジャンルが、オタク文化よりも更に僅かな隙間にあることを知った。本当に何冊かしか世の中には存在しない。
”タム”とか”HH”とか書いてある記号と音の関係を知らないところからの遊びだが、
昔のマシンランゲージを並べて、アキュムレーターの数値の変化をあそんでいた記憶と重なる。
ただ、それが楽しい。
 
時代は変わっても遊びの本質はあまり変わらないのかもしれない。