なにか、ヒントにならないかと、この本を読んてみた。
オンラインなので、hontoの電子書籍だが、画像が取れないので代わりに↓
令和、最近倒産した18社の例があって、
「何をやったから失敗した」、「何をやらなかったから失敗した」という批評がかかれている。だから逆をやれば失敗しないというロジック。
いわゆる、成功体験記のようなものは結局のところ、まねできなかったり、偶々の成功体験だったりして、参考にならないという昭和後半の批判から増えてきた構成なのだが、
この本も、結局のところ、面白いが役にはたたないかもしれない。
というのも、
破綻の法則02: 「怒涛の攻めがつまずきの始まり」
では何ケースか紹介され、「拡大や展開がまずかった」みたいな話になっているが、拡大も展開もせずにいれば、やはり倒産ではないか?
破綻の法則03:「先駆者の過信は落とし穴にはまる」
これは、言葉は正しいと思うが、例が。。。
例えば、「ラスクの先駆者」が後発に負けたというが、
読んでも、別に過信したから負けたわけではなく、純粋に競合が強かったように読める。過信しなくても負けてしまう経験を山のようにしてきた自分にはどうも、結果だけみて
「そらみたことか!だから失敗したんだ。や~い」という後出しじゃんけんに思えて仕方ない。
他も同様で、
新しい顧客を開拓したからダメ、補助金をもらったからダメ。ヒット商品を出したからダメ、投資したからダメ、外注トラブルがあったからダメというもので、
じゃ、どうしろと?
Chapter 16は「経営の立て直しに疲れた?」
というところがあり、どれだけ頑張っても、だめで
社長が失踪とある。
社長の気持ちがよくわかる。
この筆者のコメント、
「もう少し現実を見据えた経営ができていたら」
はぁ。。。。???
じゃ、お前やってみろ。
現実を見据えていない経営など、やろうとしても、そうそうできるものではない。
という具合に、突っ込みながら読める面白い本だった。
インドネシアの工場も、「起死回生の一手が失敗だった」とか、この記者にかかせると結論付けるのだろうなぁ。。。