ドイツ、といっても非常に広いが、私が行っていたころはまだWest GermanyとEest Germanyが分かれていて、西ドイツの方。

シュツッツガルトというところから1時間ほどの田舎町、Sinderfingen。

ポルシェ(周りの人は、ポーシュと言っていた)とかダイムラーの工場が多く、その中に、当時は情報産業の巨象だった会社のソフトウエア部門があり、日本語機能のテストに1~2か月行くことが度々あり、年2回程度の出張を何年か繰り返した時期があった。

近くにはシュバルツバルト(黒い森)といって、鳩時計の名産地があったが、結局一度も行かなかった。(だって、困るよね。鳩時計もって飛行機に乗るか?ニヤリいや乗らない。)

そのエリアには当時、日本食など皆無ショボーンだから、なんども中華料理屋のお世話になったり、素直にドイツ料理店にいったり。

ドイツ料理は、今からすれば贅沢だったのかもしれないが、当時の自分にはお世辞にもおいしいとはいいがたいものが多く、ブルスト(ソーセージ)が友達だった。新鮮な野菜類は全滅。せいぜい、芋が元気なくらい?(してみると、ブルストさえないインドネシア、来たときは絶望していたが、最近は近所に歩いて行ける日本食レストランが多く助かっている。)

 

アウトバーンが有名なように、ロマンチック街道の移動には比較的便利で、6時間ほどでフランクフルトまでドライブできたり、白鳥城を見にいったり、ハイデルベルク城を見に行ったりと移動はとても便利。(ちなみに、ロマンチックシュトラーセといっても別にロマンチックでも何でもない普通の道路。)

 

ドイツではビールが水替わりのようなもので、ハッピーアワーというのが大体どこのレストランにもあり、その時間だと軽食が無料だったり、ビールが2杯分を1杯分の値段でのめたりした。

 

種類も多く、黒くて泡が一杯でて中々消えない店員泣かせの、アルト(古いといういみ)のビールとか、ピルスというもの(日本で飲む普通のビール?)、エールとかいろいろあり、面白かった。

なかでも、あまり酒に強くない私が気に入ったのはバイツェンというタイプで、これは暑い日、ボトルを片手に歩き飲みするにはなかなか良かった。バイツェンは冷たいとおいしいが、別に多少るぬくなっても、それなにり飲める。さらに地域によっては多少濁っていたりして、それがまたいい田舎ビールの感じで、バイスブルストをパンに挟んで齧ってはバイツェンを飲むというのは、今から思えば、大変贅沢な時間だったと思う。

当時は、他に食べるものがないから、不満たらたらで、仕方なくそういうスタイルですごしていただけなのだが。

 

Torikingでも取り扱っていて飲んでみたケーニッヒ・ルードビッヒ、驚いたのは、あの、懐かしいバイツェンの味で、

一気にその時代に飛んでしまった。ちなみにインドネシア人と日本人はコニッグと呼ぶらしい。さすが、チョピンの国、インドネシア&日本。(Chopin <- チョピンだと名曲がなんかいきなり、チンドン屋の音楽になりそう。。。)

 

で、今日ゴルフ帰りにPayapaをのぞいたら、なんと普通に2万ルピア代で売っていた。つい、買ってきてしまった。

(写真黄色い奴)

写真青い奴もついでに買ってしまったが、

ラガーというタイプのもののようでラベルに書かれている。

 

 

青い奴は今から飲んでみるので、まだどんな味か知らない。

でも黄色い奴はバイツェンのタイプを飲んだことがなければ、面白いと思う。

 

インドネシアの部屋でドイツの風情のビールを飲む、

これもまた、贅沢なのかもしれない。