昨日のマニュファクチュアリング・インドネシア特集号の1面中段に

太田勉記者の書かれた記事を見て、

「ああ、本当にわかってる人もいるんだ!」笑い泣き

と泣きそうになった。

ここはWebでも有料記事なので、転載は控える。(Webでは、じゃかるた新聞のホームページにあるタブの「別刷り特集」にある)

簡潔に現時点での製造業の実態を見事に伝えている

「ポテンシャルを顕在化へ 待たれる投資環境整備 (2017年11月29日)」

特に後半の中小企業への実態が触れられていて、”質の高い製造業を支える裾野の中核"とおき、

「皮肉にもインドネシア政府の保護策がさらなる製造業発展の足かせとなっている」

の一文は、簡潔でありながら実態を言い尽くしている。

「ジョコウィ大統領やBKPMは投資を誘致すべく様々な優遇処置をとっている」という表向きのアジテーションに騙されない記者根性。(拍手)

多くの記事が上面だけ見て「積極投資期待」などの文字を並べるが、それは勘違いだ。

超大手企業に来てもらって一杯お金と仕事を落として欲しい訳で、中小・零細なんかには来て欲しくないというのが本音の露骨な政策、規制の数々。

各種優遇策も一様にそのような制限を設けている。「従業員1000人以上の・・・」とか「年間100tを超える場合・・・」とか「資本金はxxxxから・・・・」などになっており、中小・零細は単に嫌がらせを受けているだけに過ぎない。

規制についても、BEPS(移転価格税制:日本では来年から実施、インドネシアでは今年既に実施。)を例にすると、逆に中小も規制に引っかかるように、他国よりも1ケタから2ケタ低い規準を設定している。

 

本当にわかってる人その2

こちらも有償サイトで紹介できないのが残念だが.11月29日の

【マニュファクチャリング・インドネシア特集】長期視点の覚悟を 「共存共栄考え 向き合って」 ジェトロの春日原所長に聞く (2017年11月29日)

の記事にある、JETRO 春日所長。

[最低投資額規制があり、外資がビジネスを小さく始めることはできない。そのため、投資の回収に時間がかかることを十分肝に銘じてほしい。特に、製造業での展開は、短期決戦はなく、長いタイムフレームでの視点が必要。短期間で一獲千金はあり得ない。反論を覚悟で言うが、その視点がなければ、出ないほうがいい。]

ホレボレする御言葉ラブ

自分の苦行の6年間が氏の御言葉の正しいことを証明している。

 

愚民達が踊らされて勝手な風評で騒ぐというのも実に迷惑な話だが(世の常)、世の中にはわかっている人もいるということで多少は安心した。