インドネシアで会社を作る場合に、殆ど一番目にコンタクトするのがBKPM

http://www.bkpm.go.id/ja/investment-procedures/setting-up-your-company

普通はローカルやコンサルに任せてしまうので、当初はあまり認識がないかもしれない。実際、それで取りあえず進んでしまうため(5年以上、問題無く進んでしまう)、後々大変なことになる。

 

シャツのボタンを上から止めて最後のボタンになった時、初めて「あれ?!」となるようなもので、じゃ、そのボタンだけ正しい穴に入れようとしても、そうは問屋がおろさず、最初から掛け直しとなるようなものだ。途中でハマらないボタンがあるならともかく、どいつもこいつもふざけた面で。。。いやシャツのボタンだから全部同じで、最後まで気付かない。

 

そこでBKPMと相談するのだが、

最近の風潮としては、"Satu Jendela"(窓口は一つ)とか言いつつ、まずは受付の担当者で解決を図る。こいつが頭がいいわけがないが、インドネシア人なので、適当な知っていることだけを押し付けようとして話をさらにこじらせる。しかも、アポイントをとり、更に朝一に、カード番号をとって、自分の番を待たなければならない。

 

”あるあるインドネシア”で、知らない癖に延々と演説して、こちらの担当者が諦めてかえるのを待つ。こちらの担当者もバカではないので、丁寧に目的と本来の解決策を提示するが、担当官は適当に誤魔化し、知らない部分はドンドン自作していくから困る。最後には膨らむ膨らむ・・・誰も絶対成しえないような要求になってしまう。

 

何度か、そんなやり取りの後、弊社側の担当者が言うには、

取締役以上であれば、電話で連絡しておけば、別にカードを取らずに直接上役と相談できるという。

 

先々週、実際、ローカルと行ってみたら、セキュリティーがいきなり2階までご案内してくれて、恐らくお偉いさんらしき人や気難しそうな人などのいる部屋に通された。

 

簡単に会社の概要や、製品、状況を説明したら(下手であれなんであれ、インドネシア語でやるのが礼儀というもの)、

このクラスになると、頭のいい人達で、こちらが頼もうとしていた解決策を向こうから提案してくれた。

ローカルのスタッフでは2~3カ月かけて埒の開かないものが、物の30分で終わる。

 

問題はこの先、また"Satu jendela"だかの担当者とプロセスを進めないとならないのだが・・・案の定、適当な目についた思いつきばかり並べ立てだされ始めた。

 

ど~なってんだか・・・

ということで、今朝、ローカルスタッフがBKPMまで単独で乗り込んでいった。どうなることやら。

 

この国では、取締役の肩書きはそれだけ、力がある。

常々、「仕事は肩書きではない!」とか言ってきたが、この国では肩書きが重要な場合が多々ある。入口から違う。

 

こちらで経営陣として仕事をされるなど、役所とも関係が少なからずあるなら、Techinical Advisorではなく, Directorなどを名刺に書けるようにしてもらうとよいと思う。

無論、”Director”は株主総会で決定しないとならないものなので、そう簡単ではないのだろうが、お役所関係になると、現地ではこの辺りが助けになる。

 

日本に胡坐をかいて、人をジャカルタに送り出すお偉い様は、この辺りの配慮位はされるべきであろう。

昨今のジャカルタ行は罰ゲームでも”遠島”でもないはずなので。

この国では肩書きは重要な仕事道具なのだ。