http://www.kotobano.jp/archives/1943

「語るに落ちる」ということばは、よくミステリー、推理小説で使われる、犯人が何気なく会話したなかでボロをだしたときに、探偵役が、「ニヤリ 語るに落ちたな」と、一気に終焉となる場面で使われる。

犯人; 私は殺してない。大体私はアイスピックなど持ってない!

探偵: ふっふっふ。語るに落ちたな。「刺された」とは言ったが、なんでアイスピックがでてくる?別にナイフでも包丁でも、いや寧ろその方が普通だろう。針のような長いもので刺されたことは一切知らされていないはず。

みたいな?

 

インドネシアの工場での事件:

1シフトの間寸法が安定せず、生産が殆ど進まなかった昨晩のこと。

チェックシートの記録をみると、明らかにその夜間シフトの間だけ状態がおかしい。機械の故障なのか、操作ミスなのかを調べた。

現象は2つのマシンで発生しており、どちらも同じ技術担当。

検査員は別々で、それぞれに個性はあるものの、報告に間違いはなさそうだ。

最初から、こいつを疑っていたわけでは無かったから、いろいろ、故障や事件があったかなど聞いていた。

 

インドネシアの工員は浪々と説明を、かっこつけながらする。

如何に自分が問題無く、他が問題だらけなのかを。段々腹が立ってくる。

最後は上司のAとBがちゃんと教えていないからだとまで、言った。冗談ではない、彼らの説明のうまさ、丁寧さは最近極端にインドネシア人嫌いになった、私でも心酔するほと素晴らしい。別格の人間で、彼らがいるから、私もやる気になる位の人間だ。

 

最後に聞いた。

「検査員はこの5つのデータで2つが小さいから補正を頼んだと聞いたが、其の後どうしたの?」

 

彼(胸を張って)

「自分でも3つ,測ってみた(すごいでしょう?といいたげ)。そしたら2つが寸法OK,一つは小さかった。だから2つが他の寸法と同じになるように小さく補正した。(当然だろ!)」

 

アホである。

ここまでくると、本来小さいから補正依頼があったのに、更に小さくする彼のやりかたでは永久に寸法は治らない。シフトの終わりでは習いたての言葉ジオメトリまで持ち出してさらに墓穴をほる。

 

「朝までがんばったが、安定しないからジオメトリーをかえてみたがまだ、安定しない。(自分ばんばってるよねオーラ全開)」

 

あたりまえである。見当違いな操作。しかもそんなものいじったものだから、他の寸法も皆狂ったデータになっている。

 

本当にアホなのだ。。。正に語るに落ちている。

「お前じゃん!」プンプンと心の中心で怒りを叫ぶ part 2.

 

でも、こいつも使わないとならない。

言葉がまともに喋れるだけマシなのだから・・・

問題は頭を犯罪とその言い訳に使うのではなく、作業の正確性と原因究明と対策の方に使わせればよいのだが、ショッカーのボスが最後まで考えを改めないように、この手の人間が能力を正しい方向に使うには何かのきっかけをまたねばならない。

 

とはいえ。。。

流石に、現地人スタッフも問題点を理解して、彼に説明を始める。

というか、ここまで暴いてやらないと、彼等は問題発見できない。

 

相互扶助ポリシーや、思いやりを大切にする宗教の教えが、

真の扶助、思いやりと見かけのそれの区別を許さないため、追求ができないというアンタチャブルゾーンの問題が大きい。

だからいくら、理屈を教えられても実行できないのだ。

(なので子供を躾けることができない。仲間内で虐められるまでは彼等は怪獣状態で育つ。)

 

この国で、技術的なことを教えれば、彼らの内、優秀な者達は、ものすごいスピードで上達する。日本人の平均値程度ではかなわないだろう。

しかし、管理的なことに関しては、原因追究が「誰が何をした」のレベルまで追求しないと解けないようなものについては、無理である。心理的な呪縛がさせてくれないと言った方が良い。

 

本人(犯人)も、自分の本当の非を認めることは半分死を意味するらしく、一切認めるわけにいかない。もっと正確に言うと「NO根拠」でまず、自分は悪くないと信じて疑わない

明らかに相手が許すであろうことに関してのみ"saya minta maaf Sebrumnya saya ada sarah "(だったかな?大した意味が無いと思うと真剣に聞くスイッチが入らない。意味: 申し訳ありません。ちょっと前に問題を起しました。)と形式的に言うのはいるが、本当にどれだけ責任を感じているかは大きな愚問である。(疑問の誤変換だったが、愚問の方が適切だと思うからそのままにする)

むしろ、そう(Minta maaf)言うことで、一切から免罪されるというポリシーであるから言っているのだ。

 

楽と言えば楽(人は必ず間違いを犯すから許されるというのはとても大切なことである)だが、糞細かいことまで、一々この調子ではこの国、改善しないだろうに・・・・

 

原因は究明しろよ!その後で好きなだけ言えばいい"Minta maaf"

真因と対象が違う対策ばかりだから、いつまでも改善できない。

この国が良くならない闇の理由その1である。