本日のじゃかるた新聞、

無料のページでも読める記事(この配慮は偉いと思う)にある。

http://www.jakartashimbun.com/free/detail/35026.html

アホック氏 禁錮2年 宗教冒とく罪を認定 北ジャカルタ地裁 即日控訴も収監 (2017年05月10日)
後半に
人権団体スタラ・インスティテュートは「求刑を上回る異例の判決」「大衆の圧力に屈した」と指摘し、「宗教冒とく罪が誰に対しても、いかなる利害のためにも、弾圧の道具として使われ得ることを裏付けてしまった」と非難する声明を出した。
 同団体によれば宗教冒とく罪が適用された事件は、1965年以降これまでに97件で、うち89件が98年のスハルト政権崩壊以降の民主化時代。

とまでコメントでわざわざ書くあたりは、逆に疑わしい。スハルト時代裏の暗殺部隊を指揮していたプラボウォがいよいよ恐い。なんで、「何も脈絡も無く、わざわざスハルトを引っ張り出す必要があったのか?」よく考えるべきであろう。)
 
まだ日本語までは手がでないだろうからブログはそれほどでもないにしても、インドネシアに実体を持つ人(例えば私)は、発言、行動を慎重にしなければならない事態となりつつある。
 
インドネシアはもはや、理屈も事実も関係なく、権力者の思いのままの世界でしかない。
 
ちなみに、ISISが大量虐殺をするyoutubeをみたことがあるが、
まず、反抗できないように、微妙に操作する。僅かに希望(生き残りの可能性)があるかのようにほのめかし「だからいい子にしてろ!」といい、同時に周りに対しても、相互監視させる。「お前が余計なことをすれば俺たちも殺される!」。
しかし、結果は皆、処刑(死)であることには変わりない。
徐々に、楽に殺せるように追い込んでいくので、
段々、「ゆでガエル状態」になっていく。
ゆでガエルといっても、ゆであがるときには、蓋が閉まっているから逃げられない。
初めの逃げられると思っている間(蓋の開いている間)は、抵抗もせず、おとなしくさせておいて、火を点けたり、蓋を探したりしているわけだ。
 
要注意である。
 
常々、インドネシアに来るように進めてきたが、
ここで撤回する。
当面は近寄らないで済むなら、近寄らない方が良い。
来るなら、一切目立たない様に暮らす方が良さそうだ。レストラン、モールなど例外ではない。「直接の相手がどう受け取ろうとと問題ではない」。ネタを探して何とでもしたい人達がいて、それが可能な国になった。
 
裁判所も掌握されている今、法的に正しい事というのは既に存在しない。(普通は権力者の都合の良い様に法律を変えてからなのだが・・・結局それを解釈するところを変えてしまえばもっと早いということだろう。なんとも単純な・・・)