何度か書いているが、周りのインドネシア人、すぐ病気になる。仮病じゃなくて本当に病気になる。また、家族に病人がでても休むお国柄。なんで休むかと言うと病院まで連れて行くからとか。しかも、丸一日休む。病院に連れていくから遅れるとか、早退とかではない。
日本だと余程の重病でない限り自分で病院に行くだろうから初めは「なんで」であった。子供が病気ならお母さんが病院に連れて行けば良さそうなものだが、そうではないらしい。
何処までもよくわからん異国の地だ。一人暮らしとかど~すんだ?と思っていたら、田舎からお母さんがきたという。(そういう時はお母さん一人で来れるんかい!近所の病院には行けないのに)
また、病気ということなので、大体、突然休むわけで、その日の業務は宙に浮く。
普通は・・・失礼、日本の常識では、休むならその間の業務は誰かに電話で連絡してフォローしてもらうとか、リスケの調整をするとかするのだが、こちらは「急に病気になって休んだんだからしかたない。」という。"Apa Boleih buat.. Minta Maaf."で済ませようとする。
課長職程度でもその程度の認識。
そこで、「管理職の基本だ!」といって漢字を書いて怒りつけた。
「これは中国4千年の常識だ!」
(本当は2000年もたっていないと思う。「礼記(儒教)」に書かれているのが残っているから千数百年位前。)
「修身斉家治国平天下」
今回は「マネージメント」というものを主体に話したので、次の感じで説明。
修身 = Manage sendiri (自分をマネージする)
斉家 = Manage Keluarga (家族をマネージする)
治国 = Balu bisa Manage Kantor(Negara) それらができて初めて会社(国)をマネージできる。
平天下 = hasilnya, Senang (結果、幸せが得られる)
「まず、自己管理をしっかりしないとだめだろ。変なもの喰ったり、不衛生にしたり。不養生にするのは自分のマネージができていないからだ。休暇中遊び過ぎて休むのも最低。」
「次に、家族が病気になってからではなく、ならない様にマネージ出来ないとだめだ。(偉そうに・・・とは思いつつも、ここでひよったり恥らっては、説得力が・・・とつっぱる)。
家が不衛生になったり不養生にならないように、変なものを食べないよう、お前が家の管理者としてしっかりしないと、子供を病気にすることになる。」
「それらができて、初めて会社、国のマネージも出来る。中国の常識だ!
中国人が何千年も昔から伝えてきている知恵だ。
お前たちも、毎週、誰か彼かSakitにして休むのではなく、この知恵に習え。
お前がしっかりしないからお前の家族が病気になっていると思え!」
「また、人間だからどうしても病気になることもある。その時ちゃんと責任をもって、休んでいる間の業務を電話で誰かに頼むなり引き継ぎをしろ!「休んだから知らない」、「できません」では済まさん。何のためにお前達の下にメンバーがいると思っている。」
・・・・見たいなことを一気にまくしたてた。
意外ではあったが、想い他、真面目に聞いていたように見える。
一つは「漢字をいきなり書かれて、驚いた」とかなんだろうが、
中国に微妙なライバル意識が芽生えているのかもしれない。
知恵を学ぼうとする意欲や好奇心があるのは、救いである。
ただ、そうはいったけど、
最近、土砂降り雨が降ってたり、太陽がでると極端に暑かったりで、変調を来し易いのかもしれない。またそれで免疫力が弱った隙間にやられるのだろう。
(が、それにしても日本人よりも遥かに弱い気がする。)
衛生状態に問題があって感染するのか、もともと常時感染状態で、日和見で発症しているのか解りかねる。具体的な対策は特に打てないのだが、精神的な緊張感があるだけでも随分変わるのではないかと期待している。
適度な緊張と警戒を維持しつつ、この時期(多分3月頭まで)を乗り切ってほしいものだ。
(この近郊で見られるトンボ。小さい。道理で蚊が偉そうに病気を振りまく)