新春のお喜びを申し上げます。
といってもインドネシアだといつもの週明け程度。
"新"も何も、春無いし。
昨年買ったTrackRを年末実験していた。
良くも悪くも「割り切り」と「使い方次第」というTrackR。
これはFacebookで宣伝していて3個買うと$58とあった。
「現在位置がわかるGPSツールだ!」みたいなふれこみ。
実際に注文してみた。といってもインドネシアには送れないので、日本の住所に送ることにした。写真の丸いやつで直径3cm位。
2016/9/21に受注の確認があって、USを出たのが10/15 (DHL)、日本についたのが10/25。
1ヶ月以上かかった。その間のフォローは全く無し。
でも、一応ちゃんと届いた。
最初は詐欺の様なものかと半分思っていたので、来なければ来ないなりに、Facebookに投稿して注意喚起するくらいのつもりで発注していたから、届いたところは、まぁ、良しとしよう。
GPSをうたう割に価格が安い(一個当たり2000円程度)。
どんなものか検証してみたかった。別に急ぎはしないし、実はさほど期待もしていなかった。ホントに興味本位。
昨年のクリスマスに日本にいったときインドネシアまで持って帰って、
年末年始、実際に使えるかどうか、検証した。
結論:あなた次第
私は、よく、鍵を置き忘れたり、鞄を忘れたりする常習者なので、本当に役にたつのならありがたい。また、ゴルフバックがホール1番なのか10番なのか一々スターターに聞くのはうっとおしいと思っていたから、判れば良いなと思っていた。逆にその程度の期待。
以下纏め
1. TrackR本体にGPS機能は無い
Iphoneと時々通信していて、その時のIphone現在位置をIphoneが記録しておく仕組み。
IphoneとTrackRはBluetoothで通信していて、その距離は実際には数m程度。精々10m.
それ以上離れると、探索不能。
2. Iphoneと最後に分かれた時のIphoneの位置を記憶して表示しているだけ
なので、ゴルフバックをバッグドロップに渡したあと、離れてしまってからの移動は解らない。
しかも受信範囲が短い10m程度なので、次にそばまで行くまでは、現在位置の更新はない。結局ゴルフバッグが1番にいったのか10番にいったのかは解らない。聞かないと駄目であった。当然スパイ映画みたいに、移動していく対象を表示するのも無理。
3. 側にある場合は、音を鳴らせるなど、そこそこ遊べる。例えば鍵束が木製の引出しの中とか、鞄の中なのに、どこにあるのかわからず、探しまくるようなシーンでは、アイコンのスピーカーを押すとカギと一緒に付けているTrackRが「ピーピー」となるので、解ることがある。
丁度、携帯を探すときにその携帯に電話してみるようなもの。
反対にTrackRのボタンを押すとIphoneが鳴り出すので、側にあるとき限定ではあるが、TrackRのボタンを押すとわかることがある。
4. CloudGPSの機能があるらしいが、インドネシアではまだ効果的ではない。
この機能は別のTrackRのユーザーが偶々、TrackRの側にいた場合、其の情報がクラウド上に送られて、本来のユーザーのIphoneの現在位置に反映されるらしい。
ただし、どのくらいの範囲かわからないが実験時点では「付近に446個がある」と標示されるものの、私のゴルフバックの側に偶然いるものはこの3日間一度もなかった。
他人にTrackR【実際には自分のIphone】の位置をIphoneが勝手に送るというのはあまり気持ちの良いものでは無いから、これが普及するかどうかは微妙だ。
通常は、
最後に自分が置き忘れた場所が標示となるわけであって、其の後の移動は解らない。
運が良ければ、他のユーザーの側に有ったらわかることになるがタイミングよく10m以内に接近していないと、無理でしょ。これ。
- 家に鞄を置き忘れたのかどうか程度までは解る。
- 盗まれた、置き引きされたのであれば現在位置は解らなくなる。
- 同様にペットにつけたところで、自分から10m程度離れてしまったらもうわからない。
- 子供やお年寄りの迷子タグとしての効果も現時点では期待できない。
とはいえ、頭の上のメガネを探すような状況は有りえるわけで、そのような時にはいいかもしれない。Internetのように地球上どこにでもTrackRとIphoneがあるような状態になれば、事情も変わるだろう。
以上、
現時点のジャカルタ近郊では、さほど有効なツールとは言えない。
携帯探しも10m以内であれば有効だが、実際にはその携帯に電話したほうが確実であるから、今一つ。
沢山並んだゴルフバックの前でボタンを押して自分のバッグを見つけるのにはいいかもしれないが、そんなゴルフ場、ジャカルタ近郊では未だ経験がない。遥かにインドネシア人の方が優秀で、あっという間にバッグを持ってきてくれる。
しかし、ツールというものは機能を提供するもので、その有効な使い方ができるかどうかは使う人間の能力次第。この機能の場合のこの機能なりの良い使い方があるのかもしれない。さほど邪魔にはならないので今しばらく、付けたままで様子をみることにした。
2017/01/06補足
「TrackRのアプリがIphone上で最低でもバックグランドにないと、TrackRのボタンではiphoneは鳴らない」
私は、よく鞄や自動車の中にIphoneを落としていて気付かないことがある、お馬鹿さんである。昨日、Iphoneをどこかに忘れたと思い、電話するも鳴らず、そういえばマナーモードにしっぱなしの今日この頃、携帯に電話しても鳴らないことに思い至り、このTrackRを思い出した。
でも、同様に反応なし。
結局車の中にIphoneはあったので、鳴っても良いはずだったのだが・・・
普段から上げておくようなアプリでもないので、今回は反応しなかった。
肝心の時に役に立たなかった。