「インドネシア人」で表現できるステレオタイプは存在しない。
せいぜい括れても「モスリムが多いなぁ」程度。それなら、アメリカは「キリスト教徒ばっか」といっているようなもので、全然国民性について話をしているわけではない。
多様な人種、文化のなかで、様々な暮らし、人生、習慣のなかでそれぞれ調和し、時に争い殺し合い、犯罪を犯し、泥棒に入られたり、スリに有ったり、どの国も多かれ少なかれそんなものだろう。

ましてや、こちらは島に行けばペニスサック(お土産にどうぞ)つけてぴょんぴょんしている連中もいるかと思うと、ランボルギーニに乗るのもいる(以前は偶に修理トラックの上に乗って走っているのを見ていたが、最近はそれさえも見かけなくなった。やっぱ無理でしょう。この国の道路事情。)。。。だから、
本当はステレオタイプ的にインドネシアを一言でまとめるのは正しくは無い

というのは解っていても、
普段の生活の周りを取り囲むインドネシア人はやはりある程度、似たり寄ったりの部分も多い。
特に空港、買物、食事に行くときに接する相手を見て「インドネシア人って奴は・・・」となる。
言うまでも無く、インドネシア国家を代表して積極的にコンタクトしてくるのは乞食と、警察(乞食)とプレマン(乞食)。
モスリムの教えに「喜捨(ザカート)」というのがあって、乞食や賄賂を間接的に正当化している宗教国家である。詳細はリンク参照
賄賂ではなく「喜捨だ!」というのであろう。少しの恥じらいもなく、
「お前に喜捨させてやるんだ」と賄賂を要求する。何かと理由を付けて、本来の対価に加えて自分への賄賂を追加で当然の様に要求する(役人、警察、イミグレ、輸入税関)。
彼等が積極的に接してくるインドネシア人で、下手をすると彼等ばかりを見て暮らすことになる。
結果、この国は最低の乞食国にしか見えない。
重要なことだが(というか常々自分に言い聞かせないと忘れてしまうくらい、実態はひどい)
寄ってこない高貴な(というか普通の)インドネシア人」の方が、圧倒的に多い。本来は彼らをインドネシア人のステレオタイプとしてみるべきなのだ。彼らは金をせびりにコンタクトしてこないから、知らないことになる。

乞食・賄賂グループは例外とすると、
いわゆる我々が接する「インドネシア人」=職場、メード、運転手、レストラン、モール、または、カラオケのおねーさん、キャディーさんなどで、その中には、槍を持って跳ねているのはいない。
そこである程度の「ジャカルタ近郊のインドネシア人像だろう」ものができてくる。
我々は、このあたりを「これがインドネシア人かぁ」と思っているわけだ。

本題の、インドネシア人の認めないインドネシア。以下のようなものがある
* カースト制の存在
  お手伝い、特にベビーシッターやドライバーの扱いは外国人の自分には呆れることがある。個人的に、未だに慣れない風景に、
「10代そこそこのベビーシッターを引き連れて一家総出でレストランに来て、自分達はバクバクとごちそうを食べ続け、終始ベビーシッタには食べ物を与えず、その傍らで待機させ、子供の食事の面倒や其の後遊び相手をさせる」

というのがある。本音は「どっかよそでやってほしい」。ベビーシッターと言っても13~16歳くらいの女の子にしか見えない。虐待ではないのか?可哀想でこっちが食えない。
もっとも、ウエィトレスとかウェイターなんかは、当然客と一緒には食べないわけで、自分が慣れていないだけかもしれない。
更に、その間、彼等のドライバーは外で勝手にノンクロンして待機。レストランに入らないだけ楽かもしれないが、「一緒にレストランに来て自分だけ食べる状況」というのが未だに馴染めない。

ただ以前、運転手を誘って一緒に食べたことがあるが、彼にとっては実に息苦しく、おいしくもなんともない苦痛の時間でしかないらしいから、習慣・風習とは恐ろしい。精神的カースト状態。

* 品質管理意識の無さ
例1: アイスクリームは常温で保管して、売る前に凍らせる。
全部ではないが某○ッテマートがある品名M○○NUMアイスを外に放置しているのをみて、ちょっとビックリ。
実験してみた。1日室温で放置したスティックタイプのチョコでコーティングされたアイス。溶けても中に留まっているらしく、凍らせれば問題無く見事に再生した。
アイスクリームだと思っているものは小麦粉となんかで作った化合物??

例2:夜間、冷蔵庫のコンセントは抜く
夜間、冷蔵庫は電源オフ。なんてエコな人達。
それでも問題無いように、こちらのヨーグルトは小麦ベースのホワイトソースに味付けしているのではないだろうか?日本の様なブルガリアヨーグルトのようなものは、滅多にありません。
本物だと思うものも時々ある(Calibian yorgurtだったかな?)が、発酵が進んでいてチーズ化なんてこともあった。

例3: 売れ残りは、期限切れでも売る

* 毎度レバラン明け1週間は、食中毒や下痢, Tifusが多発する。ローカルも引っかかるくらい普通に食品は腐たり汚染している。
* ファミ○・マートでオニギリ、シュウマイ(蒸器に入ったやつ)を売っている。時間で売れ残ったら廃棄することになっている日本と違い、「一旦出して、5分ほどレジ裏に置いておいて、また戻す」を繰り返すのを目撃。
店主が説明間違ったのか?
期限の表示の無い物多数(というか、寧ろ、こちらが普通)。
あるものは1年とか2年の賞味期限。書かなくてもいいだろうくらい長い。
(パンの賞味期限って1年なの??)

例4: 屋台の水は水道水
一応、容器で水を運んでいて、それを使うが、その容器にトイレで水を調達しているのを目撃
まぁ、煮込む分にはダシも入っていていいのか?
でも熱に強い毒もあるんだよね~。化学物質は煮沸で消えないしなぁ・・・

例5: 食事前は手を洗っても、料理前は手を洗わない。
某レストランにてマネージャーが盛り付けに応援にはいり、生卵を割り小皿に入れ、手づかみで様々な食材をそれぞれの食器に盛り付け(すき焼き鍋)出してきた。
余り目の前で堂々とやるので、いいのかなと思いつつも、不安のまま食べてしまい、その後5日ほど下痢になった。サルモネラ?
でも、当時は、その状況で食べない勇気が、まだ無かった。あのころはまだまだ認識が甘かった。

例6: 見ていなければOK。見ていてもOK。
ものを落とそうと、どうなろうと拾って戻してOK。
(実はこの躾が生産現場では結構大変。とにかく良く落とす。
しかも悪びれず戻してOKにする)
切ったメロンやスイカなども例外ではない。
戻したのを見られたら内緒と言わんばかりの笑顔で、御客に出しにいった。ガーン

電球も割れていないとOK。割れても買い手が気づかない限り買い手の責任。
ACEハードウエアは比較的しっかりしていて、レジで確認する。
滅多に割れていないので逆にうっとおしいが、そうしないと割れていてもAku Tidak tahu。

例7: タオルは詰めなおしただけ
ゴルフや、ドライビングレンジでロッカーで使用できるタオル、一回ごとに洗っているところもあるが、何度かは単にたたんでビニール袋に入れるだけで、洗濯は時々。どんだけ手抜きなんだか。。それ以来、せめてビニール袋は再利用できないように出来るだけ引き裂くことにした。

何れもインドネシア人の社員と話しても認めはしない。
インドネシア人が認めようと認めまいと、
この国の実態を把握して対応することが大切だと思う。

お蔭で、今年は下痢や病気になっていない。
大分慣れてきた。菌にもやり口にも。