細かいこと言う人なんだね、と言われた話
私は、自己分析をする時に
「自分は、大雑把に大きな枠組みを意識することは得意だが、
どちらかというと細かい部分にまで掘り下げていくことが苦手だな」と
仕事をする年代になってからは、ずっと思っていましたし、今も思っています。
最近に、仕事で接する人 数人に
「西村さんって、結構 細かい繊細な人なんですね」 と言われました。
私は、「いやいやいや、ぜんっぜん、そんなことないですよ。」と言うものの
その人は いや繊細な印象を持っていますよ、と言ってくれていました。
その会話がひっかかっていて、なんでだろうと自分なりに考えてみた結果
「そうか、仕事で接する人は この理由から、私のことを繊細だと思ってくれたんだな」
という結論に至りました。
それは、どんな理由からか???
そう、私は このエリアでの不動産仲介業のキャリアを重ねてきたことで
ちょっとした変化とか違い、このケースはこうなるだろうということに
気づきやすくなっていたり、予測できるようになっているんだろうなということでした。
ここ10年くらい、毎日毎日 茅野から蓼科、白樺湖、車山、原村、富士見、北杜市と
行ったり来たり、車でグルグルまわっています。
不動産の相談も、土地の立地や面積、建物の状態などの条件は違えど、売却の相談から
売買に至るまでの流れやその間に起こる出来事は似ていることが多いのです。
よって、このエリアでの不動産仲介業というある意味マニアックなキャリアが
相当積まれてきたのかな、と感じたのでした。
なぜ それが細かいことに気づけることにつながるのか?
それは、同じことの繰り返しをする場合には、ちょっとした変化や違いにすごく敏感に
なるからです。
よくテレビなどで、もの作りをしている職人さんのドキュメンタリーなどがありますよね。
例えば、焼き物を作る職人さんがいたとして、その日の湿度や気温、そんな微妙な変化を
感じ取って、土と水の量を変化させていく。
それは毎日毎日の繰り返しの作業のなかで、どんな時にはどんな状態で配合するのが
ベストなのかが、自然とわかるようになるからだと思うのです。
逆をいえば、自然とわかる位にならなければだめだということも言えるかもしれません。
(決して、私がその域にあるということではありませんのであしからず。)
毎日毎日 同じエリアで同じ業界で仕事をするということは、ある意味職人なのです。
そう、狭い範囲でのキャリアを重ねることで、10年前だったら見落としていたこと、
5年前であれば気づけなかったことにも、気づくということができるようになっていて、
それが「細かい、繊細」という表現につながるのでないかと思います。
わたしだけでなく、そのエリアで長く仕事をしている方はみなさん 同じような感覚を持って
仕事をされているのだと思います。
日々の仕事の繰り返しのなかでキャリアは作られていきます。
不動産の売買に立ち会うというのは一般の方からすれば、一生に一回かもしれません。
コンビニで買物をすることに比べれば、何百倍も頻度が違ってくるのではないでしょうか。
けれども、それを生業にしている私たちは、毎日毎日 不動産の売買に立ち会っているのです。
それが地域のなかでの役割分担であり、仕事というものなんだと考えています。
不動産の仕事は、それを仲介する人によって、最終的な結果に違いが出る仕事です。
売却をする人、購入したい人、それに携わる人々(銀行、司法書士、リフォーム、動産処分など)
その人達とのやりとりのなかで、どこかで歯車が狂わないように最善の調整努力をする、
自分のバックボーンにあるネットワークをうまく使いながら、最終的なゴールに誘導していく
そんな役割も持っているのが、不動産仲介の担当者です。
それができるかでいないかで、最終的なゴールに違いがでるのです。
どんな仕事であっても、最後は 担当者の人柄や仕事に対する思いが重要になってきます。
テレビなどの家電製品は、インターネットで安いお店を探して購入すれば
それで均一なサービスを受けられるのかもしれません。
しかしながら、不動産に係わるような関連サービスは、最終的には担当者次第
というところが大きいように思います。
よい担当者に巡り合うこと、それも よい生活ハッピーな生活をするために
必要な要素なのかなと思います。
はい、話を戻します。 わたしは仕事以外のところは、相当に大雑把な人間です。
蓼科企画 西村
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