不動産の中古建物の売買って、ほんと奥が深すぎるな~と つくづく感じています。 | 蓼科企画 西村のブログ 不動産情報/Youtube で、地域生活情報を発信中!!

不動産の中古建物の売買って、ほんと奥が深すぎるな~と つくづく感じています。

蓼科企画では、中古の建物や土地などの売買の仲介を主な業務として

います。


売主様にとっては何らかの理由などで売却に出される不動産

なかには、空家になってしまったり、利用されずに数年経過してしまったりと

売主様ご家族の様々な理由の相談があります。


それに対して、買主様

アパート暮らしから一戸建てを希望するなかで、ご予算の都合、ローンの返済金額

のことなどから中古建物を検討する人が増えています

また、昔の建物で素材感がよいものをリノベーションしたいという希望をお持ちの

方も増えてきています。


そんな仕事をしているのですが、 この仕事は ほんと奥深いものです。



例えば・・・・


最近テレビなどで 古民家を改修して飲食店を始めた夫婦 というような

「人生の楽園」に出てきそうなお話


この相談、ひじょうーーーーーーに多くの方にご相談いただきます。


この手の場合、


物件の立地として、周りが田園風景などの里山にあることを希望されることが多いです。


となると、 場所にもよりますが 下水道が供給されていないエリアだったり、

水道もないエリアだったり。。。。


下水道がない場合では、汚水の処理に 「個別合併処理浄化槽」を使うのですが

個人住宅の場合には5から7人槽という小さいものでよいことが多いのですが


住宅から飲食店などの店舗に用途変更をする場合には、注意が必要です。


飲食店であると急に 50人槽クラスのものを求められることもあるからです。



不動産は非常に様々なことが絡んでいて、利用者のその後の利用方法にもよりますが

契約時に説明をうける重要事項説明書とは関係のない規制が関係してくることも多いのです。




簡単な例で挙げると、 飲食関係や宿泊関係の営業を行う場合には、消防署の

立ち入り検査が必要で、その際にいろいろな指導があるのですが

基本中の基本として、

カーテンなどは防炎仕様のものを使う、ということがあります。


このあたりも 何の知識もなくインターネットなどで安いお店を探して発注してしまうと

それらは全て使えないものとなってしまうのです。



さきほどの浄化槽の件は、費用が高額です。


50人槽の浄化槽の工事であれば500万以上かかることもあるでしょう。



雑誌やテレビでは、多くの方が 個人住宅であったものを店舗に改修していますが

これをやるには、多くの行政機関をまわって、しっかりと事前チェックしてもらってから

決断されることをおすすめします。


雑誌やテレビでも、その申請などに苦労している過程にフォーカスした番組を

作ってもらえるとありがたいなと思います。



不動産の購入に関しては、売却する人も購入する人も 人生のうちで

何度も繰り返し経験するものではありません。


自分のやりたいと思っていることは、親の知っていることや友人の知っていること

とは違うことが多く、それらの人からもらえるアドバイスも、今や過去のものに

なっているかもしれません。


買ってしまってから、 「やっやばい、こんな規制があって実はできなかった」

などということにならないようにしたいものです。


不動産は、一つとして同じものはありません。 みんな違うから難しいのです。


私も 知れば知る程 難しいと思ってやっていますし、過去を振り返ると

よく怖いもの知らずでやってこれたなと思ったりもします。


知れば知る程 その深さを知る、 何の業界であっても プロというのは

そんな心持ちなのかなと思う今日このごろです。



今年の春は、お花見を楽しむ余裕もなく 烈火のごとく春が過ぎ去っていきました。


寂しいような ある意味 ありがたいような。。。。 複雑な心境です。



蓼科企画  西村


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