同様の例で、最も有名なのは100円ショップの仕入れでしょう。

100円ショップは、玩具工場、文具工場、雑貨工場など、倒産してしまい引き取り手のいない在庫群に目をつけます。

そして、その在庫をまるごと1個あたり数円で買い取ってしまいます。

今では、オリジナルブランド品などが多くあったり、海外からの仕入れ商品も多くなってきたりしているようですが、もともとの発祥は、倒産企業の資産売却にありました。

次に100円ショップに行ったときに、その華やかなイメージの裏に、倒産してしまった企業があることを想像してみれば感慨深いものです。

「倒産便乗」という仕入れ手法はあまり知られたくはないでしょう。

もちろん、買った商品が悪いわけではありません。

しかし、私たちはどこかその商品の出所が気になってしまうものです。

スポーツウエアのメーカーが、実はアジアの幼い子どもたちを低賃金で強制的に働かせている、という報道があっただけで不買運動が起きてしまったことがありました。

商品が届く過程にグレーなイメージがあったら、どうもその商品を買えなくなってしまうのですね。

この心情はわからなくもありません。

街頭で販売されている古着のなかには、アメリカのゴミ箱から拾ってきたものもあるそうですが、そんなことを買う直前に知らされたら、買いたいという気持ちはなくなります。