図書館の予約の順番がきて
読んだ本のことを書きます。
「マリエ」 千早茜 文藝春秋
主人公の桐原まりえは40歳を手前に離婚。
夫の森崎に「恋愛がしたい」と切り出され、
2年近い話し合いの時期を経て、
7年半の結婚生活に終止符を打つ……
といった始まりの物語です。
結婚、離婚、にまつわる
様々な思い、言葉にならない感情、
考え方、生き方、人生。
そういった事柄を
千早さんらしい言葉で
丁寧に綴られています。
「マリエ」を読んで感じたことは
千早さんの等身大の物語なのだな と言うこと。
実際に感じた気持ちや考えたことが
ほとんどそのまま描かれているのだと思います。
とてもリアル… 真実味のある言葉ばかりでした。
そして、桐原まりえ以外の人物の
多様な価値観も描かれていて、
混沌とした ”人が生きていく世の中” を
じわじわ感じられる物語でした。
とても、よかったです。好きです。
*
「マリエ」を読むうちに
千早茜さんも 最近離婚をされたと知りました。
「わるい食べもの」シリーズ(エッセイ)では
” 殿 ” こと 旦那さんがよく登場していて、
とても素敵なご夫婦だなあ と思っていました。
ですので、正直 とても驚きました。
「わる食」シリーズは
「わるい食べもの」
「しつこく 悪い食べもの」
の2冊までしか読んでおらず、
2022年11月に発売された3冊目
「こりずに わるい食べもの」は
未読のままでした。
何故 わる食べ新刊を読んでいなかったのか…
それは私自身の食に対する熱量の低さから
千早さんの食への情熱に
ほとんど共感できずにいたからです。
(文章や言葉、ストーリーは面白くて好きです)
2冊目の わる食べを読んだ時は
丁度入院生活から帰還したばかりで
食欲もなく、げっそり痩せ、
気持ちも落ち込んでいた時で、
千早さんの食べものへの熱心さに
押され気味でした。苦笑
わる食べ、好きなんだけど…
食に関心の薄い私には合わないのかなあ と
思ってしまいました。。
3冊目の発売後も いつか読もう〜 と後回しに。
その間に千早さんに起きた変化を知らずにいました。
気遣いができなくなるほどの美味。同行した人が消え、他人の目も消失し、パフェと自分の スのパーフェクトワールドに堕ちる。そんなパフェに出会ってもらえて嬉しかったし、その様 を眺められて大変に満足だった。清々しい気分になった。
「おいしいね」と言い合う幸せもあるけれど、いい大人がなにかに没頭する姿もやはり素晴ら しい。これからも自分のパーフェクトワールドを恥じずに生きよう。
「こりずに わるい食べもの」P44
その流れで「透明な夜の香り」を読みました。
やっぱり文庫買おうかなあ…
(何度も図書館で借りてます)
今は続編の「赤い月の香り」を読んでいます。
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今日もお立ち寄りくださり
ありがとうございました。*
これから寒さが厳しくなりそうですね。
あたたかくして過ごしましょう。
いつも ありがとうございます*
如奈。