。* 三島屋変調百物語** | 机の上のちいさな箱

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読書と本たち、珈琲、手帳。
素朴な日々の暮らし。

こんばんは*


お正月の3日、夜になりました。




昨夜 義実家より帰宅しまして
きょうは 仕事始め(パート勤務)の一日
無事に 過ごすことができました。*

(8時間勤務!の連勤一日目です。)



*


さて、
昨年末に読んだ
宮部みゆきさんの
「あやかし草紙」のことを
書きたいと思います。**



「あやかし草紙」は
三島屋変調百物語の5巻目。

きっと このシリーズの
最終巻になるのかな と
読み終えた時 思いました。

あとで角川の特設ページを見てみると
「シリーズ第一期 完結編 」とありました。
まだ続きが読めるのですね♪


黒白の間で語られる
摩訶不思議な 物語たち。


わたしは この あやかし草紙 に
収録されている「だんまり姫」という
物語が 一番すきだな と思いました。





たくさん、泣きました。


不思議な物語なのだけれど
切なくて 哀しくて 
そして心があったかくなる物語でした。

5冊 27話 の中で
いっとう だんまり姫 がすきです。


*

このシリーズは不思議です。

物語の内容はもちろん
出版のかたち が 不思議です。

みんな ばらばらです。


①「おそろし」
単行本        :角川書店
ノベルス    :新人物ノベルス(新人物往来社)
文庫            :角川文庫

②「あんじゅう」
単行本     :中央公論新社
ノベルス :新人物ノベルス(新人物往来社)
文庫         :角川文庫

③「泣き童子」
単行本     :文藝春秋
文庫本     :角川文庫

④「三鬼」
単行本     :日本経済新聞社

⑤「あやかし草紙」
単行本     :角川書店

(たぶん文庫本は角川でまとめるはず…)


表紙題字や装丁、挿し絵、
それぞれ雰囲気が違います。

単行本と文庫とでも
けっこう違う感じです。

特に日経の「三鬼」は
他の巻と装丁の雰囲気がだいぶ違います。

おもしろいなあ と思います^^



各話がほぼ独立していますので
ひとつだけ読んでも楽しめます。*

でも、大きな流れがあるので
全体のストーリーは繋がっています。


わくわく どきどき
もやもや はらはら
哀しみ 切なさ やるせなさ


人間と、人知の越えた世界を
たっぷり味わえます。





三島屋変調百物語の存在に

" ああ、いいなあ "

と しみじみ思う 作品です。*



*……*……*……*……*……*……*


きょうも読んでくださり
ありがとうございました*


あすも佳い日でありますように。*



如奈。