階段 | SUTTOKO-DOKKOI

階段

ライブであまりにも自分にない部分を
全面に押し出そうとしすぎているのか
それが裏目に出て
周りにはちがう風に
とらえられているのかもと
何となく感じるのは
自分自身 そこまで胸を張って
今の自分をステージに立たせることが
できていないからなのかもしれない。

やりたいようにやるのがライブだろ
と、思っていた。
多分今もそう思っているんだと思う。

自分一人で背負っている気でいたけど
今自分で背負いきれていない部分は
全てお客さんにぶちまけていて

その片付けきれてない
背負えなかったものを
お客さんが大事に
拾っていてくれているような

そんなライブ

ただのだらしのない自分の部屋で
汚いまま どうぞいらっしゃい と
客人を招き入れても
誰も良い気はしていないのかもしれない。
お客さんに守られてる。
良い意味でも、悪い意味でも。

小春は今まで甘やかれずにきたんだ
ほら、今こうして
一人で立ってるじゃないか
と、思っていた自分が
恥ずかしくなった。

気を使っているのは自分では無かった。




駅の階段の高さが低いように感じた。
一つ飛ばしで上がっていきたくなるような
低い階段。

自分の前にある階段は
これよりもっと低い高さで
一段づつしっかり
上がっていかなければならないのに
一段飛ばしで上がっていこうとして
うまくいかずに足が絡まって
今は
しゃがみこんでいるように感じた。

なんで自分の階段は低いの
面倒くさい

そうさせているのは自分自身なのに
なにも分かってないのは
自分だけだったのかも。



欲張りすぎて 持ちきれないわ
後ろを見ないで 捨ててゆく
気づけばここは 崖っぷちだわ
後ろを向いたら 見えてくる



自分で作った曲に
怒られている気がした。