スッタニパータ サーリープッタ975の解説 | suttanipatacomのブログ

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suttanipata.com管理者がスッタニパータ(ブッダのことば)をわかりやすく現代風に解説

975 修行僧は、よく気をつけて、心もすっかり解脱(げだつ)して、これらのものに対する欲望を抑制せよ。かれは適当な時に理法を正しく考察し、心を統一して、暗黒を滅ぼせ。」

 

 

 

 

修行僧は、自らの人間的思考の運動(好き⇔嫌い)による反応の仕方によく気をつけて、自らの心を観察し、心を育て、心もすっかり解脱(げだつ)して、これらのものに対する欲望を抑制せよ。常に寂静にして、かれは適当な時に現象の観察による気づきにより理法を正しく考察し、心に集中して、流域を広げ、全てを見通し、暗黒を滅ぼせ。」

 

 

 

人の暗黒である闇、それはどこから生まれるのか?それは、人間的思考の運動によって生まれる。人は、見たり、聞いたり、嗅いだり、味わったり、触ったり、心で感じたものを両極端に分け、半分を排除する。その排除した部分が人の闇となるのである。真理を見るには、全体を見る必要があるのであるから、修行者は、自らの心の運動によく気をつけて闇を除き去り、その晴れた目を持って全体を見透して遂には、真理を視たのである。