スッタニパータ サーリープッタ966の解説 | suttanipatacomのブログ

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suttanipata.com管理者がスッタニパータ(ブッダのことば)をわかりやすく現代風に解説

966 病にかかり、餓(う)えに襲われても、また寒冷や酷暑(こくしょ)をも堪(た)え忍ぶべきである。かの〈家なき人〉は、たといそれらに襲われることがいろいろ多くても、勇気をたもって、堅固(けんご)に努力をなすべきである。

 

 

自らの身体や環境が変化し、病にかかり、餓(う)えに襲われても、また時間とともに変化をする寒冷や酷暑(こくしょ)をも堪(た)え忍ぶべきである。かの家なき人(修行者)は、たといそれらに襲われることがいろいろ多くても、勇気をたもって、堅固(けんご)に自らと現象の観察をする努力をなすべきである。

 
 
修行者は、自らの環境がどのように厳しいものであっても、人間的思考の運動(喜⇔苦)を制し、今、目の当たりに現れる現象を観察せよ。病にかかる現象を観察し、飢える現象を観察し、寒冷や酷暑が起こる現象を観察する、何故か?それは、まざに今、目の前に起こっている現象が、過去を表し、未来を表し、全てを現すからである。すなわち、今の現象を観察し、そこからの気づきにこそ真理をみいだすことができるのである。