スッタニパータ 洞窟についての八つの詩句778の解説 | suttanipatacomのブログ

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suttanipata.com管理者がスッタニパータ(ブッダのことば)をわかりやすく現代風に解説

778 賢者は、両極端に対する欲望を制し、(感官と対象との)接触を知りつくして、貪ることなく、自責の念にかられるように悪い行いをしないで、見聞することがらに汚されない。

 

 

 

賢者は、両極端に対する欲望を制し、感官と対象との接触すなわち人間的思考の運動(快⇔不快)による反応の仕方を知りつくして、貪ることなく、自責の念にかられるように痴を制して、悪い行いをしないで、見聞することがらに動揺することなく汚されない。

 
 
 
人は、物事を、好き⇔嫌いの両極端に分け、好きなものを貪り求める。その貪りによって痴が立ち上がり悪い行いをしてでも手に入れようとする邪心が芽生えるのである。その目の前に現れる現象に対して、人間的思考の運動(好き⇔嫌い)が起こることによって心が動揺するのである故に心は汚れる。賢者はそれを知って人間的思考の運動を制して、貪瞋痴の悪連鎖を制して、遂には、どの中の蓮のように汚されることなく世の中を照らすのである。