833 またかれらは対立を離脱して行い、一つの見解を[他の]諸々の偏見と抗争させない人々なのであるが、かれらに対して、あなたは何を得ようとするのか?パスーラよ。かれらの間で「最上のもの」として固執されたものは、ここには存在しないのである。
833の解説
またかれらは対立から離れて修行を行い、一つの見解を他の諸々の偏見と抗争させない人々なのであるが、かれらに対して、あなたは何を得ようとするのか?パスーラよ。かれらの間で「最上のもの」として固執されたものは、ここには存在しないのである。
修行者は、修行方法に固執することなく、自らの方法が最も良いと執着して他と論争することもない。他の方法を非難し論争することは、自らの清浄にはなんの役にも立たなからである。修行の上においても、気をつけるべき点は、こだわらないことであり、分けないことであり、他と比較しないことである。人間的思考は、物事を分け優劣をつけ、最も自分にとって快と思われるものに執着をする。執着は苦であるから、物事を分け優劣をつけ、最も自分にとって快と思われるものに執着をする行為は苦を滅する道ではなく、苦を生ずる道と言うことになる。それを知って聖者は、修行上においても自らの心癖によく気をつけ、物事に分別することなく、また優劣をつけて執着をすることもなく遂には蓮華座の上の人となるのである。
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