自律神経とは、
内臓の働きを調整する交感神経と副交感神経を総称したものです。
この交感神経と副交感神経はシーソーのような働きをしています。

たとえば、心臓に対して、交感神経は拍動を促し、副交感神経は抑えるというように、
一つの器官に対して互いに相反する作用をし、バランスをとりながら調整しています。

このバランスが崩れてしまったものを自律神経失調症と呼んでいます。
自律神経失調症になると、内臓が暴走したり、
逆に極端に働かなくなったりという問題が起こります。

自律神経は末梢神経系の一つで、その中枢は脳の一部である間脳です。
この間脳こそが、自律神経の最高中枢なのですが、
困ったことにストレスに非常に弱いのです。

ちょっとしたストレスであっても、間脳は大変な影響を受けてしまうため、
バランスを崩してしまう事が非常に多くなるのです。

人体において、実は内臓は非常に丈夫にできていて、
相当たくましく働くようにつくられていて、少々の無茶など何ともないのです。

しかし、その内臓を指令する、自律神経の親玉である間脳がストレスに弱いので、
精神状態が重要なのです。少し借金がたまっただけで、
借金のことを考えると急に胃や肝臓が調子を悪くしてしまうことが起こるのです。

このような問題は、基本的にストレスを解消するしか方法はないのです。
つまりは、自分で気分転換をはかるなど、工夫する努力が必要なのです。

それを補助する意味で、自分で自律神経失調症を治す方向へ導く方法を、
ここで紹介しましょう。

まず、朝、もしくは寝る前に、目を10分開温めます。
熱くて気持ちよいという温度の蒸しタオルを用意し、まぷたの上から温湿布します
(タオルが冷めたら取り替えます)。

次に、後頭部を30~40分間温めます。同様にへその上を20分間温めます。
次に、どのような姿勢でもいいので、経穴でいう百会(ひゃくえ)[頭のてっぺん]
と長陰(ちょういん)[尾骨の先]を両手でそれぞれ押さえてから上から下へ
電流を流すようなイメージで「気」を通します。

このとき、細く長く深呼吸するのがコツで、5~10分ほど行なうとよいです。
たとえイメージであっても、実際に気は流れ、全身を巡っているのです。

ただ、未熟であるがために、自分では感じ取れないだけなのです。
回数を重ねていけば、実際に気が流れているのを必ず感じ取れるはずなので、
何も感じないからといってあきらめずに、続けて行なうことが大切です。

この操体法は、場所を選ばずどこででも行なうことができ、短時間で簡単ですが、
大いに効果を期待できるものです。
もちろん、この操体法も毎朝行なうのが効果的ですよ。